中国経済を見る目-輸出主導か内需依存型か-

◇製造業の輸出依存度の比較
 また、中国も日本も、輸出の主体は製造業部門である。サービス業の輸出はない。農業も国際競争力は両国ともにない。輸出に依存しているのは製造業であるから、製造業の輸出依存度を比較すればよい。製造業の場合、輸出入があるため国際価格であり、為替レート換算と購買力平価のギャップという難題も回避できるのがいい。どの国が輸出依存度が大きいかは製造業部門で比較すればよい(さらに産業別に比較すれば、もっと明瞭に理解できる)。

 中国に直接投資で進出した企業は、トヨタ、日産、ホンダ、あるいはGM、ベンツなど幾多の企業は、人口13億の中国の国内市場を目指して進出したのであって、輸出のための生産基地を目指したのではない。誰もがそのことを知っている。それなのに、何故、中国は輸出主導型経済と見なすのであろうか。

表2 日本・中国のマクロ輸出依存度比較(2011年)

 最後に、この間の輸出、内需、工業生産の伸び率を見ておこう。表3に見るように、中国の内需の伸びは大きい(見掛内需=工業総生産-工業品輸出)。前年比伸び率は、リーマンショック直後は輸出の落ち込みで内需も15%増に鈍化したが(輸出がマイナス16%にもかかわらず、内需は15%も伸びた)、2010、2011年は28%と高い伸び率になった。2012年(推計)はユーロ危機、インフレ対策の金融引締め(前半)の影響で内需に陰りが出たが、それでも前年比10.5%の伸びであった。

 リーマンショック時の2008年を基準にして、2012年の輸出は33%の増加に過ぎないが、内需はこの4年間で109%も伸びた(2倍強)。中国経済はどうみても内需主導型であろう。

表3 中国の内需・外需別の需要動向

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