週間相場展望(2013.1.7~)~上昇一服で方向感に乏しい展開を予想~

 一方、国内マーケットを左右しそうな海外の動向としては、まず米国では「財政の崖」回避法案が議会を通過したことで目先の不安要因は払拭されたものの、今週米国では特に注目度の高い経済指標の発表が見当たらないため、手掛かり材料に乏しい中、方向性を見極めるような動きになるのではないだろうか。ビッグイベントが通過した上、材料不足となれば、需給関係やテクニカル的な観点からの神経質な動きが予想されよう。しかも、法案が通過したとはいっても、今後は債務上限の引き上げ問題は先延ばしにされただけであり、2ヶ月後には自動歳出削減を回避するための問題が再燃することになる。このため、依然として不透明要因は残ったままであるということを考えると、引き続きこれらを巡って楽観と悲観が繰り返される展開になることも想定できよう。
 
 なお、今週より米国では主要企業の一角が2012年10~12月期の決算を発表する。このため、企業業績の動向がマーケットのカギを握ることになるかもしれず、国内でもその関連銘柄・関連業種への影響には注意したいところである。
 
 欧州に関しては、今週はユーロ圏11月の失業率や小売売上高などの注目指標が発表される。ギリシャの債務問題は落ち着きを取り戻したものの、特に域内の失業率は上昇傾向にあることから、今回もさらに悪化しているようだと実体経済の悪化を背景にネガティブなインパクトが発生することも考えられよう。そして、これらの発表後、週後半にはECB(欧州中央銀行)理事会が開催される。今回は、金融政策は据え置かれるのではないかというのがコンセンサスであるが、景気の底割れを回避するために政策金利が引き下げられるようだと、ユーロ安を誘発することで円相場を通じて我が国マーケットにも少なからずサプライズがあるかもしれない。
 
 為替相場に関しては、先週までは引き続き円売りの流れが加速したが、今週は国内では手掛かり材料が少ないため、政府要人の発言などが折に振れて円相場に影響するのではないだろうか。特に、今月は補正予算が編成される予定である他、月の後半には日銀金融政策決定会合が開催されるため、それらを前に政策誘導的な発言への思惑が高まりそうであり、円売りの地合いが続く公算は大きいと思われる。
 
 ただ、米国の財政問題に関して債務引き上げなどを巡る動きに紆余曲折があるようだとドル売りの流れが再燃しかねないということには注意が必要であろう。また、昨秋より円売りのピッチが急であったため、テクニカル的に利益確定のドルおよびユーロ売りが広がる可能性もありそうだ。
 
 需給面に関しては、海外投資家の前向きのスタンスが強まってきた。12月21日現在の
投資部門別売買動向では海外投資家は7,019億円(3市場)もの大幅な買い越しとなっており、2011年3月の東日本大震災直後の巨額買い越しに次ぐ買い越し額を記録した。世界で最も勢いのある日本市場への海外勢の注目度は高く、引き続き相場を主導する役割を果たすことが考えられよう。一方、個人投資家は2,067億円の売り越しと、上昇相場において相変らず利益確定売りを優先させている。ただ、信用評価損率も極めて小幅になっているため、個人投資家の投資余力はかなり大きいと思われることから、折に振れて相場の下支え要因になるであろう。

 足元の国内マーケットは、約1年10ヶ月ぶりの高値水準を奪回したが、この間において日経平均株価並びに東証一部の各種指標からは相場の過熱感及び高値警戒感が強まっていることも事実である。買い方の回転が効いているとはいうものの、キッカケ次第では利益確定売りが急速に広がりかねないということには警戒心を緩めるべきではないであろう。今週は、トレンドの変化があるのかどうかに注意したい。

このページのコンテンツは、SBIホールディングス㈱様の協力により、転載いたしております。

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