2012年12月3日時点での主要市場見通し

・米国では、企業が慎重な経営姿勢を取っており、雇用も抑制的(図3)で、設備投資の対GDP比率も大きく低下した(図4)。こうした慎重な姿勢は基調として続くと見込まれ(現在の米企業の収益も、売上増よりはコスト抑制で維持されている面が大きい)、米国経済の成長が企業主導で加速するとは予想しがたい。
・しかしそれは別の見方をすれば、米企業が筋肉質で無駄が少ないとも言える。ここからさらに無駄を削る必要が薄いため、米景気が縮小に向かう公算も極めて低いと言えるだろう。また、企業は慎重ながらも、設備投資を徐々に増やす構えでもある(図4)。
・また、企業が雇用を抑制しているといっても、確かに雇用者数の伸びは抑えられてはいるが、経済活動全般の拡大により、雇用者数は増える方向へと押し出されている。また、経済活動の拡大下でも雇用者数を抑え気味としているため、結果として雇用されている人の総労働時間と賃金が伸び、雇用者の総所得は順調に増加している(図3)。すなわち、経済活動拡大の果実を、企業だけが享受しているわけではなく、雇用者にも恩恵がもたらされていると言える。

(図3)

(図4)

・米国で「財政の崖」を巡る交渉は、焦点となっている富裕層減税の行方などについては、年内に民主・共和両党の妥協が成立し、他の項目の決定を先送りする形で、「崖」への突入は回避されよう。とは言うものの、2013年2~3月頃には連邦債務が上限に達したあとの資金繰りも尽き、議会で債務上限引き上げの決定がなされる必要がある。また、崖を一旦先送りしても、その間に歳出削減などの詳細を決定しなければならない。このため、米財政の行方については、大山は越しても、小山がいくつかあると言える。
・それでも、小山を越えつつ懸案事項が徐々に片付いて行けば、米国株式市場や米ドルの先行きにも光明が差してくるだろう。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事

 
 

[PR] クレジットカード比較ランキング

んかぶピックアップ
ネット証券口座比較 ネット証券口座比較
証券口座選びを完全サポート
総合ランキング1位はこちら!
FX比較ランキング FX比較ランキング
みんためスタッフが独自調査で
おすすめのFX会社を紹介!
クレジットカード比較 クレジットカード比較
おすすめのクレジットカードを
ピックアップしてご紹介!
【株式投資初心者ガイド】 ネット証券会社選びお役立ち情報!
投資家に役立つ情報が満載
【株式投資初心者ガイド】
みんかぶマガジン> 全ての記事> 市場解説・相場展望> 2012年12月3日時点での主要市場見通し