週間相場展望(2012.11.26~)~株高はどこまで続くか?~

 今週(11月26日~11月30日)は、国内外の政治情勢などがマーケットを左右しそうになる中、先週の好地合いを引き継ぐことができるのかどうかに投資家の関心が集まるのではないだろうか。

 まず、国内では今週、週末に10月経済指標の発表が集中している。失業率や有効求人倍率といった雇用関連指標の他、消費者物価、そして鉱工業生産、自動車生産/輸出台数、住宅着工統計などであり、中でも鉱工業生産と自動車生産/輸出などに注目したい。前者は、前月まで3ヶ月連続でマイナスとなったが、今回もマイナスが見込まれており、鉱工業の生産活動は後退感が強まっている。当然の景気の減速懸念が強まりかねず、今回も市場予想を上回るようなマイナス幅となった場合、株式市場にも実態景気の悪化が指揮されてくるのではないだろうか。

 そして、自動車生産/輸出に関しても楽観はできないだろう。自動車生産は先月、12ヶ月ぶりにマイナスとなった他、輸出台数は2ヶ月連続でマイナスとなるなど、ここにきてやや陰りが見えはじめている。今回は、国内ではエコカー補助金制度が終了したこと、海外では欧州の景気減速などが影響しそうなことでいずれも2桁の減少が見込まれている。これまで我が国の景気を牽引してきた自動車産業の勢いが減速するようだと景気の悪化に拍車がかかる懸念も高まりそうであり、期待先行で上げた株式市場の反応が気になるところである。

 企業業績も、特段に意識されるような地合いではないことから、実態景気の現状を改めて評価する動きになるような気がする。

 次に、国内マーケットへの影響が大きい海外の動向であるが、まず米国では経済及び財政問題が中心になりそうだ。米国では先週木曜日の(感謝祭)の休場の後、金曜日には「ブラックフライデー」を迎え、クリスマスまでの年末商戦がスタートした。このため、小売りなどの個人消費の動向が注目されそうであり、特に最初の週末となった先週末の出足の状況などが伝わるとNY株式市場はそれに反応しやすい展開になるだろう。

 なお、感謝祭が明けたことで再度、注目を浴びそうなのが「財政の崖」を巡る動きであろう。これまでは、議会の与野党の指導者による協議において、減税などの取り扱いに関して妥協点を見出すことが可能との観測が強まり、安心感が広がった。しかしながら、その具体的な方法論などが明らかにされていないため、今週はそれらの協議の行方に一喜一憂することが想定されよう。「財政の崖」を巡っては残された時間が短いこともあり、短期的には楽観と悲観を繰り返すことになると思われる。NY株式市場の反応が気になるところであるが、来年の米国駅煮に与える影響が大きい問題だけに、先行きには期待感が持てるといった見方が広がるようだと大きな波乱は避けられる場面もありそうだ。

 加えて、米国の経済指標としては、10月のシカゴ連銀全米活動指数を皮切りに9月のS&Pケース・シラー住宅価格指数及びFHFA住宅価格指数、10月の新築住宅販売件数及びNAR(全米リアルター協会)中古住宅販売仮契約指数、7~9月期GDP(国内総生産)改定値、さらには10月の個人消費支出・個人所得、11月のシカゴ購買部協会景気指数など、注目指標の発表が予定されている。特に、先週に引き続き住宅関連の指標が相次ぐため、住宅市況の改善状況を確認するとともに、マーケットの反応を確認することになろう。また、7~9月期のGDPは速報値は前期比年率で2.0%成長であったが、改定値では上方修正されるとの見方がコンセンサスとなっており、実際に上方修正された場合はポジティブに反応するのではないだろうか。

 一方、欧州に関しては先週に引き続き週明けの26日にさいど、ユーロ圏財務相臨時会合が開催される。ここでは、先週先延ばしになったギリシャに対する追加金融支援が承認されるのかどうかがポイントになろう。先週の段階では、ドイツのメルケル首相が「次回の会合では承認されるだろう」と発言しており、今回はその可能性は高いといえそうだ。承認されると、欧州の財政問題に一定の安心感が広がるため、内外マーケットにとってはポジティブに捉える動きが強まってくると思われる。

 ユーロ圏の経済指標としては週末に10月の失業率と11月の消費者物価が発表される。特に、失業率に関してはユーロ統合後の最高水準を更新していることもあり、今回もさらに悪化するようだと域内景気の後退感が強まりかねず、結果的にユーロへの売りを誘う格好で我が国へも影響が及ぶ可能性があろう。ユーロ圏の景況感をどのように織り込むか注目したいところである。

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