為替の円安のみでは、ここからの上昇は限定的

(指標)日経平均

 先週は、為替が短期の円安トレンドが崩れ、欧州信用不安の再燃、アメリカの「財政の崖」問題もあるため下値模索となることを想定し、8500円水準からは少しづつ買っていくとしました。ところが、13日(火)に8619円の安値をつけて、14日(水)は△3の8664円と8日ぶりの反発。あとの党首討論会で野田首相が16日に解散することを発表しました。15日(木)には安倍自民党総裁が日銀は無制限緩和すべきだとのコメントにより、選挙結果後は自民党中心の政権になることから円が急落となり、株は輸出関連株中心に買われ、15日(木)は△164の8829円、週末の16日(金)は△194の9024円と9000円台を回復し、売買代金も急増して引けました。
 今週も次期政権の日銀への金融緩和圧力の期待を下支えに戻りを試す展開が想定されますが、円安が一服すれば国内景気の悪化、アメリカの「財政の崖」問題、欧州信用不安などの環境の中で日本株のみが独歩高というのは難しいと思われます。9075円(10月23日の高値と同時に19日の200日移動平均線)を突破し、ザラ場では9159円を突破したので次は9200円、そして9月19日の9288円を目指す形ですが、目先好材料を織り込んでしまった可能性もあります。19日(月)の終値は△129の9153円となりました。

(指標)NYダウ

 先週の予測では、「財政の崖」問題がクローズアップされ、下値ポイントは12721ドルを切ると12600ドル台前半となり、その下は2/3押しの12577ドルですが、この水準まで下げると反発しても当面は戻り売りの形になってしまうとしました。11月7日にろく売という追加の売り法則が出た後は引き続いて「財政の崖」問題が不透明要因となって下落が続き、14日(水)はオバマ大統領の記者会見でブッシュ減税の終了が示唆され、「財政の崖」問題も回避できるとしましたが、▼185の12570ドルと2/3押し水順まで下落してきました。週末の16日(金)は12471ドルまでの下落となりましたが、「財政の崖」問題回避に向けた与野党協議の進展が期待されて買い戻され△45の12588ドルで引けました。12500ドルを切って長い下ヒゲが出ましたので目先は底を打った可能性もあります。
 今週は、「財政の崖」問題への与野党の協力ムードが出てきたものの、22日(木)の感謝祭の休日を控え休暇ムードが漂うなか米議会も休会となることから、与野党の調整の本格化は休暇明け以降となるため安値圏でのもみあいが想定されます。反発しても目先は12800ドルからは上値は重たくなります。


 

(指標)ドル/円

 先週の分析では、11月2日に80.68円と6月25日の80.61円に対するダブル天井となったあとオバマ大統領再選で「財政の崖」問題がクローズアップされドル売り・円高となり、11月7日に79.99円でドルの売転換となって再び円高方向の動きとなり、そのため10月26日の79.50円を上回る円高となって11月9日(金)には79.08円となったことで当面はドル売り・円高の流れになると想定しました。ところが、14日(水)に野田首相が予想外に16日解散を発表し、15日(木)には安倍自民党総裁が「日銀は無制限の金融緩和をして市場に強いインパクトを与えるべきだ」と発言したことで14日に80.24円でドルの買転換(円の売転換)となって円が急落し、15日(木)には6月25日の80.61円、11月15日の80.68円のダブル天井を突破したことで一気に円の投げが出て81.46円までの円安進行となりました。
 自民党を中心とする新政権のデフレ脱却のための円安誘導への期待から先週は6月25日と11月2日のダブル天井のところを突破してドルが踏み上げられて円が急落した形ですので、目先は円安一服の可能性があります。その場合にドルの下値抵抗ラインが80.40円水準で止まることができれば再び円安進行となって82円を試す動きも想定されます。

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