2012年11月1日時点での主要市場見通し

シナリオの背景

・大枠の考え方は、前述したように、世界の経済・金融実態が、あまり良くもないが悪くもない、という状況であるにもかかわらず、世界市場が悲観論を大きく織り込んだ水準にあり、明るい方向への市場の修正が進むだろう、といったもので、これまでと変更はない。
・市場における悲観論が行き過ぎである、というのは、たとえば前月号の当レポートで紹介したように、TOPIX(東証一部株価指数)ベースの予想PER・PBRは、依然としてリーマンショック直後と同様な低水準に放置されている(図1として再掲、図中の丸印はリーマンショック直後を示す)。

(図1)

・世界の株式市場に対する悲観論の裏返しとして、日米独の長期国債が買われ過ぎて、長期金利が低迷している。これも前月号の当レポートに掲載したが、米10年国債利回りを、ISM製造業指数で示されている米製造業企業の景況感と比べると(図2で再掲)、明らかに長期金利の低下が行き過ぎている。この背景としては、米連銀の積極的な金融緩和姿勢はあるが、その他に、米景気に対する悲観論が行き過ぎている点や、欧州財政問題に対する不安から南欧国債売り・米国債買いの資金逃避が進み過ぎた点も挙げられる。すなわち、米欧の経済・金融実態に対する不安の行き過ぎを示していると言える。

(図2)

(図3)

・外貨の対円相場を比較しても(図3)、米ドルや豪ドルが比較的堅調なことはともかく、「欧州財政懸念」で世界市場を振り回したユーロや、ユーロ圏に地理的・経済的に近いトルコリラが、意外と落ち着いた推移をしているのに比べ、インドルピーやブラジルレアルの低迷(最近、インドルピーはやや持ち直しを見せているが)が著しい。これも、各国の経済実態等を反映しているというより、実態に目をそむけた、リスク回避的な投資行動が、(パニックとまでは言わないものの)行き過ぎたことを反映しているのではないだろうか。
・さて、前月号では、こうした売られ過ぎ(あるいは買われ過ぎ)の世界市場が、適切な水準へと回帰していこうが、当面は不透明要因が多く、しばらくは相場の膠着商状が続くだろう、と述べた。実際その通りになったが、今後は、すぐでないとしても、徐々に不透明要因が薄らぎ、明るい動きが世界市場において強まっていくと考えている。
・そう考える背景を、地域別に見て行こう。

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