週間相場展望(2012.10.29~)~日銀金融政策会合と米経済指標がカギ~

 今週(10月29日~11月2日)は、主に国内のイベントに加え、米国の指標などに左右されやすい展開になると思われる。まず、国内の経済指標としては30日(火)に発表される9月の鉱工業生産に注目したい。今回は、世界的な景況感の回復の遅れなどもあり、3ヶ月連続でマイナスは避けられないというのがコンセンサスになっているため、市場予想を更に下回る結果が示されると、関連業種を中心に市場心理が悪化することが予想されよう。さらに、同日に発表される予定の9月の自動車生産/輸出台数も気になるところである。エコカー補助金制度などが終了したことで新車販売台数の落ち込みが指摘されており、これが生産台数の低迷につながると指摘されているため、ネガティブな結果になると自動車関連各社の株価への悪響が相場の低迷につながるかもしれない。注意が必要だろう。
 
 そして、同じくこの日には日銀金融政策決定会合が開催される。先週の米国のFOMC(連邦公開市場委員会)では追加緩和は見送られたが、国内では景気の建て直しの為にも更に強力な金融緩和が必要との見方が強まっている。資産買入基金の大幅増額や外債購入など、サプライズ的な緩和策が打ち出されるようだと株式市場もポジティブに反応する可能性は高い。ただ、追加緩和が発動された場合、材料出尽くしとなる公算もあり、その後のトレンドを見極めることも必要と思われる。
 
 さらに、国内では引き続き4~9月期決算の発表が数多く予定されている。先週の主要企業の決算は芳しい結果でなかったものの、株価は織り込み済みで反応するなど、低調な決算を手掛かりに売り圧力が高まるといった最悪の事態は避けられた。今週も、このような地合いが続くのか予断を許さないものの、先週までは日銀による追加金融緩和期待がマーケットの心理的な下支え要因だっただけに、金融政策会合というイベントが通過した後、企業決算を巡る地合いがどのように変化するのか注視すべきであろう。
 
 海外では米国の経済指標が重要であろう。今週、米国では週初より9月個人消費支出・個人所得を皮切りに、8月S&Pケース・シラー住宅価格指数、10月カンファレンスボード消費者信頼感指数、10月ADP全米雇用レポート、10月シカゴ購買部協会景気指数、新規失業保険申請件数、10月ISM(サプライマネジメント協会)製造業景気指数と続き、週末には9月製造業受注指数と10月の雇用統計の発表が控えている。いずれも重要な指標ばかりであり、これらにより同国の実体経済の現状を確認したNY市場がどのように反応するのか気になるところである。特に、今週は幅広いセクターをカバーしている指標が多いだけに、より景気の実態を把握することができる。良好な結果になった場合、NYダウが再度、上昇局面入りするのかどうか、それともネガティブな結果になったことを嫌気して株高局面が腰折れするのかどうか、注意深く見守っていくべきであろう。
 
 なお、特に注目度が高い指標は10月のISM製造業景気指数と雇用統計であろう。米国では、FRB(連邦準備制度理事会)は雇用の回復を最重要課題に据えているため、雇用情勢に顕著な回復の兆しが見えるようだとマーケットはかなり前向きに反応するであろう。一方、製造業の景況感は中国や欧州経済の減速もあり、依然としてまだら模様が続いている。今回の両指標の実績をどのように受け止めるのか、投資家心理の方向性を見極める上でも注目したいところである。
 
 また、米国では9月決算の発表が続いている。先週までは冴えない結果になる場面が多く見られ、NYダウは大幅に下げるなど、米国では企業業績を巡る警戒感は根強い。今週も、主要企業の動向には注意が必要であり、終盤を迎えつつあるなか、悪材料織り込み済みになるのか、さらに売り込まれるのか非常に気になるところであろう。
 
 欧州では、今週は特に注目すべきイベントは予定されていないが、9月の失業率の発表やイタリア国債の入札などが予定されている。ただ、スペインを巡っては金融支援要請の動きが見えていないため、このことが折に触れてマーケットのかく乱要因になる可能性もありそうだ。
 
 中国では、物流購買連合会が10月の製造業PMI(購買担当者景気指数)を発表する。先週発表されたHSBCの製造業のPMIは49.1と2ヶ月連続で改善したこともあり、今回の指標で製造業を巡る環境に底打ち感が見られるようだと中国経済の回復期待から、世界的にもポジティブインパクトを与える公算が高いと思われる。
 

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