「市場を丸ごと」のインデックス投資か「半分バフェット」のETF投資か

3. インデックス投資にはない「リバランス」の重要性

 もう一つ、インデックス投資には元来含まれていない重要な考え方に「リバランス」があります。インデックス投資の理論に忠実であるならば、相場がどんな状況であれ、時価総額加重された市場ポートフォリオを「持ち続ける」ことが重要です。ただし現実には、理論が想定しているような全ての資産が含まれた市場ポートフォリオは存在しませんから、幾つかのインデックスを組み合わせてリバランスするといったことをインデックス投資家は実践しています。ただ、繰り返しになりますが、理論に忠実であろうとすれば、できるだけ広範囲な市場ポートフォリオを何もせずに持ち続けることがインデックス投資ということになります。

 とはいえ、時価総額加重された市場ポートフォリオを持ち続ける事が果たして賢明な投資なのか、という場面に我々はしばしば直面します。例えば、90年代末に米国で生じた「ITバブル」を例に取って考えてみましょう。ここではひとまずS&P500が市場ポートフォリオであるとして話を進めます。

 S&P500は主要な10のセクターで構成されていますが、ITセクターの時価総額構成比率は、98年頃から急拡大し始め、2000年2月には初めて30%を超えました。その突出した買われ方から、早くから「バブル」を指摘する声も少なくありませんでしたが、図表3にあるように、米国では数十年に一度、同じような局地的なバブルが生じる傾向があります。

 インデックス投資の場合、このような時も何も考えずにS&P500を持ち続けるのが正解です。しかし、特定のセクターの行き過ぎを抑えるような仕組み、例えば構成比が20%を超えたらリバランスをするというルールの下で、10のセクター(つまりリスク)に分散投資した方が、S&P500を持ち続けるよりも賢明と言えないでしょうか。実際、時価総額加重された市場ポートフォリオを持つということは、常に割高な資産を持つことに他ならないとして、ファンダメンタル加重インデックスといった考え方も生まれてきています。

 いずれにせよ、ルールに基づいたリバランスの導入は、ETF投資、というよりもポートフォリオを管理する際に最も重要なポイントになります。ある意味で、資産管理とは「リスクの選択」と「リバランス・マネジメント」の2つだけであると言っても良いかもしれません。

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