米国過剰消費と中国の過剰投資、どちらが問題か ~ 世界的消費力創出が課題 ~

(3) 余剰労働と資本の活用による需要創造は米国から

以上より米国の「過剰消費体質」は誤解であり、中国の現在の過剰投資構造は大いに問題であることがわかる。この過剰投資=過少消費は中国のみならず、現下の世界経済共通の問題である。先進国は共通の「失業の高止まり、空前の金利の低下」という困難に直面している。つまり空前の人余り・金余り、という病気にかかっている。その根本原因はグローバリゼーションとインターネット・クラウド革命による生産性の上昇にある、と考えられる。より僅少の資本と労働でビジネスが成り立つようになり、特に先進国で労働力と資本の余剰が顕著になっているのである。ITインターネット技術革新により設備コストは劇的に低下している。また中国など新興国の農村部における余剰労働力が賃金水準を抑制し、企業に過剰利潤を与えて、資本余剰をもたらしている。こられは本質的にポジティブなことであり、余剰資本と労働力を結合させればより高い成長と生活水準の向上が可能になるはずである。問題は古い殻(制度規制・慣行、分配のあり方、思想)により余った資本と労働が分断されている事にある。いわばTrebled water (荒れ狂う川)の両岸に資本と労働が引き離されている状態である。これに如何に橋を架けるか、が先進国経済共通の課題である。1930年代の大恐慌はその失敗例、株式市場はその帰趨を見つめている。

世界的需要創造の機関車として、希望が持たれるのは米国であろう。ここ1~2で米国が需要創造の機関車として登場する条件整いつつある。①適切、創造的な金融政策、②fiscal cliffの回避(出来ると思われる)、③新たな産業革命進行、④生産性上昇率格差インフレが続いている(つまり所得再配分機能が生きている)、などの優れた条件を持っている。今進展している住宅市場の底入れがその画期となるだろう。

zuhyo7-10

1 2 3

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事

 
 

[PR] クレジットカード比較ランキング

んかぶピックアップ
ネット証券口座比較 ネット証券口座比較
証券口座選びを完全サポート
総合ランキング1位はこちら!
FX比較ランキング FX比較ランキング
みんためスタッフが独自調査で
おすすめのFX会社を紹介!
クレジットカード比較 クレジットカード比較
おすすめのクレジットカードを
ピックアップしてご紹介!
【株式投資初心者ガイド】 ネット証券会社選びお役立ち情報!
投資家に役立つ情報が満載
【株式投資初心者ガイド】
みんかぶマガジン> 全ての記事> 市場解説・相場展望> 米国過剰消費と中国の過剰投資、どちらが問題か ~ 世界的消費力創出が課題 ~