ETF - エコな投資のファンクラブ 第4回

最近のVIX指数の動き~リーマン・ショック後の最低に近い水準にまで低下

 VIX指数の最近の動きをみると、今年3月26日(日経平均株価が終値ベースの年初来高値の10,255.15円を付けた3月27日の前日)の14.26を底に、6月1日(日経平均株価が終値ベースの年初来安値の8,295.63円を付けた6月4日の前営業日)の26.66まで上昇しましたが、その後は再び低下傾向にあり、先週の7月19日には15.45という低水準にまで下げました。リーマン・ショック後の終値ベースの安値が上記の今年3月26日の14.26ですから、過去の動きから見ると、現在のVIX指数は低水準ということになります。

VIX関連のETF~連動対象はVIX指数そのものではなく、VIX指数の先物指数

 VIX関連のETFに投資する際に注意したいことは、VIX関連のETFの連動対象がVIX指数そのものではなく、VIX指数の先物指数だということです。「iPath VIX短期先物指数連動受益証券発行信託」(2030)というETNを例に説明しましょう。このETNの連動対象はVIX指数そのものではなく、「S&P 500 VIX短期先物指数トータル・リターン」です。「S&P 500 VIX短期先物指数トータル・リターン」は、VIX指数の第1限月と第2限月の先物により構成されます。毎日、第1限月のポジションの一部を閉じ、その分、第2限月の先物を新たに買い建てることによって、満期1ヶ月のポジションを維持します。この取引は「ロールオーバー」と呼ばれますが、第1限月先物と第2限月先物の価格差により、利益又は損失が出やすくなります。通常は第1限月先物の価格よりも第2限月先物の価格が高いことが多いので、損失が出やすくなります。すなわち、このETNの価格はVIX指数の動きによって上下するだけではなく、VIX指数が動かなくても時間の経過とともに減価していく傾向があるので、その点注意が必要です。

まとめ

 VIX指数は、S&P500の予想変動率を指数化したもので、「恐怖指数」と呼ばれています。指数の数値が高ければ高いほど、市場参加者が株式市場の先行きに不透明感を持っていることを表わしており、過去に相場が大きく動揺した時には40を超えました。現在は、過去の動きから見ると低水準にあります。VIX関連のETFはVIXそのものではなく、VIX指数の先物指数を連動対象とするので、VIX指数が動かなくても時間の経過とともに減価していく傾向があり、その点注意が必要です。

先週(7月16日~7月20日)の動き

<国際金融市場>
 先週(7月16日~7月20日)の米国株式市場は、インテルやIBMなどの決算を好感して上昇した後、週末20日にスペインへの不安が高まったことから下落しましたが、週間では2週続伸となりました。一方、中国株(上海総合指数)は16日に終値ベースの年初来安値を付けた後に反発しましたが、週間では5週続落となりました。日本株は2週続落で、日経平均株価は7月20日に終値ベースで6月26日以来の8,700円割れとなりました。
 商品価格は、金などの貴金属や銅などの産業用金属が下落する一方、原油や天然ガスは上昇しました。また、穀物は高騰を続けました。米国10年国債利回りは1.5%割れで、過去最低に近い水準にまで低下しました。

<国内ETF市場*>
 このような相場環境下、国内ETF市場では、とうもろこしなど穀物関連ETFの高騰が続いた一方、電力株やVIX関連のETFが大きく値を下げました。
 値上がり率トップ**は「ETFS とうもろこし上場投資信託 [略称: コーンETF]」(1696)で、9.23%上昇しました。アメリカで続く高温・乾燥の天候が収穫に悪影響を与えるとの見方から、穀物価格が6月半ば以降高騰しており、このETFの6月15日からの累計上昇率は56.62%になりました。このほかにも、小麦(1695)、大豆(1697)、穀物(2026、1688)、農産物(1687)など穀物関連のETFが高騰しました。また、原油価格は6月末から反騰していますが、先週も上昇が続いたことを受けて、原油関連ETF(1690、1699、1671)の上昇も目立ちました。
 一方、値下がり率トップは「ダイワ上場投信・TOPIX-17電力・ガス」(1644)、第2位は「NEXT FUNDS 電力・ガス(TOPIX-17)上場投信」(1627)で、それぞれ、11.49%、10.54%下落しました。関西電力(9503)が18.8%下落するなど、電力株は大きく値を下げました。また、冒頭に述べたようにVIX関連のETFが大幅に下落し、上場来の安値を更新しました。[図表3]にVIX関連のETFについて、上場来の高値と安値、先週の騰落率をまとめていますので、ご参照ください。繰り返しになりますが、VIX関連のETFは、VIX指数が動かなくても時間の経過とともに減価していく傾向があることにご留意ください。
図表3

* 国内市場は、7月16日月曜日は海の日のため休場でした。
** 先週末7月20日金曜日と先々週末7月13日金曜日に取引のなかった銘柄は除きます。以下、同じ。

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