9ヶ月でGDPの5割の純資産増加
ちなみに米国家計の純財産額は、2007年2Qの66兆ドルをピークに2009年1Q48.5兆ドルまで減少したが、3Qは53.4兆ドルと6カ月で5兆ドルの増加となった。4Qまでにはさらに2兆ドル程度の増加があるだろう。2009年2Qから4Qまでの9カ月間で米国家計の純財産額は7兆ドル、対GDP比50%ほどの増加したのだから、そのインパクトは軽視できない。
企業部門は準備万端
何故今、貯蓄率が重要なのか。それは現時点におけるほぼ唯一の米国経済の懸念要因が消費者の自信喪失だからである。米国企業部門の好調さは、①過去最低水準に低下した労働分配率、②過去最高水準に高まった資金余剰、③相次ぐ利益上方修正ラッシュ、から明らかであった。この企業部門に蓄えられた力が、果たして本格的需要創造に点火するかどうか、それを決めるのが消費者の自信度である。企業は投資余力も雇用余力も十分にある。あとは消費が回復する目途さえ立てば、企業家はGOサインを出せる。その鍵が、貯蓄率、そこで大きな改善(低下)が見られたのである。企業はいよいよ相当のペースでの雇用拡大に向かうだろう。投資家はこの潮目の変化を見過ごすべきではあるまい。









