(1) ドバイショックは尾を引かない
ドバイショックで11月末に世界の株式が急落した。それは金融危機の深化、米国景気二番底懸念によると言われているが、それは正しくないのではないか。欧米市場での社債クレジットリスクプレミアムは落ち着いており、リスク回避の動きは起きていない。ドバイに関連した投資のアンワインディング(巻き戻し)は局地的なもの、と考えられる。①ドバイの総債務額は債務返済猶予を申し入れた政府持ち株会社「ドバイワールド」の600億ドルを含め800~900億ドル(対GDP比100%)と見られ、昨年来の世界の金融機関不良債権に比し少額であること、②兄弟国でありオイルマネーが潤沢なアブダビは4000億ドルの膨大なソブリン・ウェルスファンドを保有しており、ドバイ救済余力は十分であること、③ドバイの東西の交通の要衝かつ観光地という地理的利点は変わらないこと、などが理由である。
鍵となる2010年米国景気は、着実回復がほぼ確実に
依然情勢分析の鍵は、米国経済の回復可能性である。その点に関しては、私のレポート(9.29付投資ストラテジーの焦点等)を参照されたいが、3部門の調整がほぼ完了しており、米国景気の有意義な持続回復はほぼ確実な情勢である(①企業部門の調整・・・・・在庫・雇用・設備・バランスシートの調整は十分に進展している、②家計調整もほぼ完了・・・・消費は過少状態にあり貯蓄率はピークアウト、③住宅の調整・・・・・新設過剰在庫は解消、価格はほぼ底入れ、取得能力指数は過去最高つまり住宅価格はバーゲン状態)。クリスマス商戦の出足は順調と報じられている。








