内「大」憂外「小」患

 今月に入って発表された経済諸統計や起こった出来事をみると、国内外ともに波乱要因が表れているものの、国内は暗い影がますます差す一方、海外要因は大きく心配するほどではなさそうだ。

 まず国内経済においては、このままいけば二番底に突入するような気配が広がり始めている。筆者は全国を講演で回る際に、地元の個人事業主・中堅企業の方々とお話をする機会が多いが、昨年11 月以降、目立って売上が落ちてきた、と話す事業主の方が増えてきた感が強い(※1)。

 こうした内需減退の状況は、まだ月次の実態経済指標には明らかには表れていないが、心理指標は既に悪化へ向かっている。消費者の心理を示す消費者態度指数は、12 月分が1月19 日に発表されたが、一段の下落を示し、昨年9・10 月をピークとする形を鮮明にしている(図1)。また景気ウォッチャー調査(いわゆる「街角景気」、様々な業種の人に尋ねた景況感)は、1月12 日に発表された12 月分がやや持ち直したもの、悪化に歯止めがかかったとは言い難い(図2)(※2)。

消費者態度指数の動き

景気ウォッチャー調査の結果

※1 ある地方都市を講演で訪れた際に、自社の月次売り上げが前年比2倍以上で推移しているとおっしゃった事業主の方がおられた。どのようなお仕事かうかがったところ、葬儀サービスを営んでおられるとのことで、売上増の理由は、経済苦から自殺なさる若い方が多いため、とのお話であった。
※2 国内景況感の悪化については、当メモ「一隅の花」2009-057「牛豚指数からみた景気動向」(2009 年12 月25 日付)も参照されたい。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事

 
 
講座トップ> 全ての記事> 市場解説・相場展望> 内「大」憂外「小」患