なぜ相場はバブルを繰り返すのか?~第6回「大恐慌」

バブル史上、最も有名な1929年アメリカでの大恐慌

大恐慌は、米国のダウ工業株平均株価が、1929年の最高値から約3年で90%近く下落し、銀行では取り付け騒ぎが起こり、労働者の約3分の1が失業する大変深刻な事態になりました。これまで発生したバブルの中でも崩壊の影響が最も大きく、バブルの恐ろしさについて、多くの示唆を与えてくれます。大恐慌は経済が複雑化した中で発生したため、バブルの発生原因やその影響が広範囲にわたっており、全貌を紹介できません。今回は大恐慌から学ぶべき点を中心に、その特徴を紹介します。

きっかけ

① 新技術による経済の活況

1920年代には自動車が普及を始め、ゼネラル・モーターズの株価は1925年から3年間で10倍になるなど、株式市場の牽引役になりました。ラジオ受信機や、航空機、映画などの新技術に関連した銘柄も人気を集めました。

② 金融制度の整備

連邦準備制度理事会(FRB)が創設され、米国の中央銀行機能が整備されました。金利と国債売買の調整によって不況や恐慌を防止することが出来るとの安心感が広がりました。

③ 経営の進歩に対する期待

ビジネススクールで学んだMBAが経営を担い、自動生産ライン導入によって生産性が向上し、在庫水準が低下しました。経営の進歩が、継続的な経済成長を達成すると信じられました。

④ 金利の引き下げ

イギリスの中央銀行を支援する目的でドル金利を引き下げた結果、投機熱をあおる結果となりました。

⑤ 信用枠の拡大

株価の含み益を担保にしたローンなどが急増し、投機資金が増加し、株価が押し上げられました。

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