知財(IP)を評価する~アナリストの知りたいこと

・その中で特に注目したい点は、1)イノベーター(発案者)は誰か。2)それを支える組織能力は十分か。3)ビジネスに育てていく戦略は確固たるものか。4)その知財をどう守るか。オープンにするのかしないのか。紛争になったらどう戦いどう収めるか。5)ビジネスへの貢献度をどのように計量化するか。定性評価をいかに定量化し、財務的にはどのような収益性を見込んでいくか。

・その上で株価へのインパクトを評価したいが、知財の発展ステージによって評価の実態は異なってくる。

・①発明発見の時期(R&DのRの局面)、②実用化のための改良の時期(R&DのDの局面)、③商品化・サービス化の時期(立ち上げ期)、④成長前期の時期(設備投資、販売投資、人材投資)、⑤成長後期の時期(収穫期)、⑥次のイノベーションへの準備時期(イノベーションの連鎖に結びつくか)、⑦衰退・撤退の時期(過剰資産をどう縮小整理するか)など、局面によって株価は常に過大にあるいは過小に反応しがちである。

・財務的な実績がみえ、予測の確度が上がってくると、マーケットではその知財の効果が次第に織り込み済みとなり、落ち着いてくる。

・投資家としては、常に先読みをしたい。会社サイドとしては、過剰反応を避けるようなIRに努めたいと考える。しかし、実態を伝えて、知財という無形資産を理解してもらうとしても、なかなか思うようにはいかない。

・アナリストによって解釈が異なり、楽観/悲観/無視など、さまざまな態度が表われよう。こうしたマーケットの評価を踏まえた上で、それに振り回されることなく、知財を活かしたBMのブラッシュアップに取り組んでほしい。
 

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