ESGをいかに投資に活かすか~まずは読んでみて聴いてみよう

・米国のブラックロックは、世界最大の運用会社で600兆円の資金を運用している。半分が世界の株式で、9割がパッシブ運用である。インデックス型の運用なので、長期投資が基本であり、短期の財務情報よりもESGへのエンゲージメントを通して、会社がよくなってくれることが最も重要である。

・議決権行使はその時の意思表示である。世界5拠点で30名の専門家が94のマーケットをカバーしている。エンゲージメント(建設的な対話)に当たっては、企業と信頼関係を築き、話し合いを進め、尊敬される投資家になりたい、と同社のインベストメント・スチュワードシップ相当の大越氏は強調した。

・米国のROEは高い。そこで、経営者が暴走しないようにブレーキをかけるESGが重要である。日本のROEは低い。よって、もっと稼ぐようにESGを推進する必要がある。では、ESGはどのように業績に結びつくのか。

・まず、企業がESGを通して企業価値向上を図るような経営を実践する必要がある。次に、その活動を業績に結びつけて開示していくことが重要である。内田氏はここを強調する。ところが、ESGについては、まだ一般的な開示にとどまっている企業が多く、十分でない。

・GPIFのESGのインデックスは、それで1兆円を運用する。ここに採用されるか、されないかで株式市場での評価が変わり、適正な評価で遅れをとるかもしれない。とすれば、ESGの経営に力を入れ、その開示を通して評価を上げようとする動きが、これからいろいろ出てこよう。

・ESG情報を体系的に知るには、上場企業が開示する統合報告、アニュアルレポート、ESGレポート、CSRレポートなどを読んでみることである。レポートの名前はいろいろあるが、E(環境)、S(社会)、G(ガバナンス)について、何らかのレポートは必ず出ている。

・会社説明会に参加した時は、投資家やアナリストが目先の財務情報の話ばかりしていないか。会社サイドも、投資家が知りたいことは目先の業績と株主還元であると決めつけていないか。まずは、ESGに関する会社の姿勢をよく知る必要があろう。

・ブラックロックの大越氏は、1)会社の統合報告を読んで、とりわけ経営者のメッセージに最も注目するという。2)そこに思いや魂が入っているかどうかは、読んでみると分かる。3)次にESGが経営哲学や企業文化に根付いているかをみる。4)さらに、それが企業の金儲けの仕組みと戦略的に結びついているかを検討するという。まさに、その通りであろう。

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