AIBOTの推進とFinTechへの備え

・こういう新しい仕組みを作っていく開発人材や、それを動かすオペレーション人材はどの分野でも必要である。また、そうしたシステムを営業する人材も求められよう。AI時代の進展でいらなくなる仕事も多いが、新しく生まれる仕事も増えよう。

・産業の新陳代謝は不可欠であり、働く人々にとって、元気なうちは生涯学び続けることが避けられない。むしろ、そうした変化に富む人生を楽しむという気概が重要であろう。

・では、人工知能付ロボット(AIBOT)で、何でもできるようになるのだろうか。そうはいかない。アイボットは人々の生活を助けるように設計され、活動してくるはずであるが、人と人が気持ちを込めて対話をし、心の問題も含めて重要な意思決定をする場面を代替することは難しい。

・人間としての意思決定機能、情報処理機能、制御機能はいつまでも重要であり、社会のシステムにおいても、人を大事にする仕組みを継続的に開発し、ビルトインしていく必要がある。

・金融の分野はどうであろうか。FinTechについて、日銀の河合祐子氏(FinTechセンター長)の話を聴く機会があった。河合氏が指摘したことで、印象深い点をいくつか取り上げてみたい。

・1つは、現金を持たずに、スマホだけで日常生活ができるか、という問いである。中国では現金の使えない小売店が増えており、スマホをデジタルウォレット(電子財布)として普通に使っている。スマホアプリで少額決済を行っており、QRコードが日常的に使われている。現金を持っていないので、物乞いまでQRコードを示すというまじめなジョークには驚いた。

・日本はキャッシュだらけである、小銭もよく使われている一方、1万円札の発行も多い。GDPに占める現金(キャッシュ)の比率は、日本は2割で、米国の1割よりも多い。キャッシュを決済だけでなく、貯め込むためにも使っているようだ。

・2つ目は、FinTech分野に、金融以外のIT企業がどんどん参入して、新しいことを始める。そのサービスの利用から直接フィー(手数料)を取るというよりも、トランザクション(取引)を通して情報を収集している。それを蓄積して、別の形で利用して儲けようとしている。

・利用する方も、トランザクションごとに信用格付けをされるので、あの中国においてさえルールを守ろうとする。守らないとレッドマークを付けられ、そのシステムから弾き出されてしまい、生活に困ってしまうことになるからである。

・大事な点として、FinTechのユーザーは、それを利用するトランザクションにおいて、自分のデータや情報を売っているという認識をもっておくことであると指摘する。そのデータは信用の元にもなっているわけで、個人情報の単なる流出というわけではない。

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