【IRアナリストレポート】フロイント産業(6312)

~医薬品製剤用の機械で世界の最先端を走り、新分野も開拓~

【ポイント】
・足元の業績は好調であるが、来年の診療報酬改定に向けて、製薬会社の設備投資姿勢が慎重になりつつある。今期からスタートした中期5ヵ年計画では、国内のジェネリックブームが一巡してくることを前提に、製剤機械の新製品開発と市場開拓、医薬品添加剤の独自分野でのグローバル展開、リチウム電池の電極用のコーティング装置の開発など、製剤機械以外の分野の開拓にも力を入れている。いずれも新たな動きが始まっており、期待できよう。

・2022年2月期の会社計画では、売上高300億円、営業利益30億円、売上高営業利益率10%、ROE8%以上を掲げている。国内の製剤機械が調整することを見込んで、やや慎重な計画となっている。これをカバーする新領域が拡大してくるので、会社計画を上回ることは十分可能であろう。計画は逐次ローリングしていく方向である。

・国内の製剤機械の受注は、1Qは低調であったが、2Qは動きがよくなっている。一方、海外の受注はかなり拡大した。画期的な錠剤印刷装置(タブレックス)の新規受注は、案件はいろいろあるが成約は遅れ気味である。今2018年2月期は、サプリメントの委託生産の減少や前期の子会社決算期の変更などで、売上高が17億円ほど減少するが、その分は主力分野の伸びでカバーし、経常利益で2300百万円(前年度比+9.7%)と、ピーク利益の更新が続こう。

・医療費の抑制に向け、ジェネリックの利用を2020年に80%まで上げる政策が推進されている。市場は1.4倍に拡大するので、錠剤を製造する機械の需要も旺盛である。当社は、製剤技術をキーテクノロジーに、薬の錠剤・顆粒剤を作る時の製剤機械とその添加剤である化成品の両方を手掛ける。錠剤を作る造粒・コーティング装置では70%近い国内シェアを有し、グローバルにみても欧州のグラット社、ゲア社に次ぐ地位にある。

・中長期的には、独創的な製剤技術を活かした研究開発型企業として、世界トップクラスを目指ざす。今は内需が好調であるが、その後は海外市場の拡大が必須である。そのための新興国向け製品開発にも取り組んでいる。米国のフロイント‐ベクター、国内のフロイント・ターボと連携して、新市場の開拓が進もう。次の5年では売上高320億円、営業利益40億円に向けて事業が拡大しよう。売上高営業利益率も目標の10%を達成、ROEも10%台に向上しよう。それに伴って株式市場での評価も高まり、東証1部への指定替えも早期に実現しよう。

 
目 次
1.特色 医薬品用製剤機械の独自開発で発展
2.強み 日本では圧倒的No.1、世界でも3強の1社
3.中期経営計画 新製品の開発力を強化、海外市場の開拓に取り込む
4.当面の業績 錠剤印刷機の受注が好調、ピーク利益の更新が続こう
5.企業評価 ジェネリックブームの一巡をいかに乗り切るか

 

フロイント産業(6312)
企業レーティング A
株価(17年7月19日) 1433円
時価総額 264億円 (18.4百万株)
PBR 2.05倍
ROE 12.4%
PER 16.5倍
配当利回り 1.4%
総資産 18439百万円
純資産 12081百万円
自己資本比率 65.5%
BPS 700.6円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2010.2 12943 970 951 563 32.7 7.5
2011.2 13257 680 698 516 30.0 7.5
2012.2 15236 1065 1123 608 35.3 7.5
2013.2 16396 1470 1618 765 44.4 10.0
2014.2 17616 1286 1341 787 45.7 12.5
2015.2 17424 1150 1249 695 40.4 15.0
2016.2 19027 1346 1394 961 55.7 12.5
2017.2 21164 2041 2097 1064 61.7 20.0
2018.2(予) 21600 2300 2300 1500 87.0 20.0
2019.2(予) 23100 2450 2450 1600 92.8 22.0

(17.5ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは2016.2期予想ベース。2009年6月に1:2、2016年2月に1:2の株式分割を実施。EPS、配当は修正ベース。2015.2期の配当は50周年記念配2.5円(修正ベース)、2017.2期の配当は上場20周年記念配5.0円を含む。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、①経営者の経営力、②事業の成長力・持続力、③業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/furoinntosanngyou201707.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

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