ジョイフル 穴見くるみ社長インタビュー

―地方銘柄をリードする九州企業の底力!―

 国内株式市場が上昇波動に乗る中、地方証券取引所の上場銘柄には、全国的な知名度こそ高くないもののキラリと光る注目したい優良な企業が存在する。昨年に引き続き、福岡証券取引所に単独上場している福岡単独上場会社の会(通称:単場会)http://fse.irnavi.minkabu.jp/の企業トップが、自らの言葉でユニークなビジネスモデルや成長戦略、経営上のリスクなどを語ってくれた。熊本震災からの復興の本格化が見込まれる中、福証単場会の銘柄はアツイ。

独自の事業戦略で新規出店を加速する
九州のファミレスチェーン!

9942:ジョイフル
代表取締役社長 穴見くるみ氏

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 ジョイフル(9942)は、1976年の創業以来、家庭のリビングの延長線上にある「いちばん身近なレストラン」を標榜し、全国に約777店舗(2016年度末)を展開する業界トップクラスのファミリーレストランチェーンだ。2016年12月期では過去最高の売上を計上するなど、業績好調な同社の穴見くるみ社長に今後のビジョンを語っていただいた。

1) 貴社の事業の状況について伺います。
 外食産業を取り巻く環境が厳しい中で、貴社ではファミリーレスラン「ジョイフル」の事業展開により順調に業績が伸長しています。当該期の業績の評価と分析をお願いいたします。また、今後の見通しについてはどのようにお考えですか?

 2016年度は、売上高が3期連続の増収となる645億円(前期比2.7%増)となりました。これは、2007年に達成した643億円を上回るもので、ジョイフル史上過去最高となります。また、営業利益は前期比43.9%増となる30億円、経常利益は43.2%増となる31億円となり、たいへんよい結果を残すことができました。創立40周年を記念して発売した復刻メニュー「ジョイフルハンバーグ」や、モーニング限定メニューの全時間帯提供、ランチタイムサービスの日曜・祝日・お盆・正月における供提開始などの各種施策が、お客様からご支持をいただけた結果であると思います。また、近年の健康志向に配慮して店舗のリニューアルに力を入れ、60店ほど完全分煙タイプに変更したことも、売上増につながりました。なお、新店については、30店舗を近畿以東にオープンさせました。これにより、2016年末におけるジョイフルブランドの店舗数は777店となっています。

 2017年度の通期においては、売上高は前期比4.3%増の673億円を計画しております。また、営業利益は25億円、経常利益も25億円を見込んでいます。本年度も店舗のリニューアルに力を入れるほか、Free Wi-Fiの導入などを積極的に行うことで「居心地のよい空間作り」に力を入れます。また、商品施策としてはフェアを積極的に取り入れることで、何度でも足を運んでいただける魅力あるレストラン作りに取り組んでいます。
 
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2) 「いちばん身近なレストラン」をコンセプトに据える貴社のビジネス展開についてお話しください。
 昨年のお話では、貴社は「メニュー開発」、「出店戦略」、「店舗運営」へのこだわりについて伺いました。これ以外に貴社のビジネスにおける特徴やこだわり、そして新たなビジネスの可能性についてお話しください。

 ジョイフル業態で追求してきた「身近な店づくり」「リーズナブルな価格」「できたてのおいしい料理」というコンセプトを生かした和食カフェテリア方式の新業態「ごはん処 喜楽や」を、昨年9月にオープンさせました。大分県を中心に9店をオープンさせており、今年度内に全12店舗とする予定です。「ごはん処 喜楽や」は、ワンコインで食べられる定食の店です。定食のおかずは7品から選ぶことができ、ごはん、味噌汁などがお替り自由という、たいへんリーズナブルな価格設定です。もちろん、料理は店内で仕込みを行っています。朝9時から23時まで営業しており、おひとりのお客様からご家族連れのお客様まで、便利に気軽にご利用いただけます。

 「ごはん処 喜楽や」については、まずは九州エリアを中心に新規出店を進めます。カフェテリア方式という業態を活かして、狭小店舗での展開も視野に入れつつ、ビジネスの拡大に取り組んでまいります。
 
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3) 中長期における経営戦略について伺います。
 貴社は、2016年1月より持株会社体制に移行されています。これにより、経営戦略機能と各地域の直営店舗の意思決定の迅速化を図ることで持続的企業成長を目指されています。現時点において、経営戦略や新規出店計画の進捗状況はいかがでしょうか?

 ジョイフルグループは深刻化する日本の少子高齢化時代においても生き残るため、昨年から始めた新規事業への取り組みをさらに加速しています。ジョイフルブランドについては、国内の出店を20~30店舗ずつ毎年行うことを目標に掲げておりますが、海外においてもジョイフルブランドの展開を着実に進めていく予定です。昨年10月、台湾1号店をオープンさせました。正式名称は「台湾珍有福」で、台湾で高級中華料理店「頂鮮101」を運営する企業「台灣珍有福餐飲股份有限公司」と共同出資によるものです。本年度以降も、新店をオープンさせる予定です。また、台湾以外への出店も検討していきます。リーズナブルで品質のよい料理を提供するレストランというものが存在しない地域に出店し、そうした文化を根付かせていきたいと思っています。

 新業態開発においては、「ごはん処 喜楽や」の新規出店を進めるほか、別の業態についても検討を重ねています。今後の展開にご期待いただければ、と思います。

 さらに、昨年より着手した自社製ハンバーグの外販を今後さらに強化します。外販用のハンバーグは、九州エリアのマックスバリュで販売されているほか、大分県国東市、大分市のふるさと納税のお礼の品として採用されています。現在、てりやきソースとトマトソースの2種類を用意していますが、今後ラインアップの拡充を行い、販売を強化・拡大していく予定です。また、今後はM&Aについても検討を進める予定です。
 
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4) 経営のリスクについてお話をお願いします。
 貴社のビジネス展開におけるリスクは何でしょうか? また、想定されるリスクがどのように業績へ影響するとお考えでしょうか?

 ビジネスのリスクはいくつか存在しますが、ひとつはやはり少子高齢化による影響です。少子高齢化が進めば進むほど、お客様の絶対数が減少することが想定されます。また、お客様が1度にお食事される量も減りますし、来店される頻度も下がる可能性があります。飲食業の売上高は「客単価×客数」ですので、現状を維持するだけでは創立50周年まで生き残ることはできないでしょう。だからこそ、他業態開発、海外進出、M&Aなどの取り組みが必要なのです。少子高齢化は、労働力の減少も同時に意味します。ジョイフルではこれに備えて、働き方改革に取り組んでいます。定年制の廃止、育児・介護休暇の充実などに取り組むほか、社員が働きやすいよう人事制度を拡充し、社員がみずから働き方を選択できるような仕組み作りを行っています。こうした取り組みと並行して、欧米に劣るといわれているサービス業の労働生産性をあげる取り組みを強化します。

 ジョイフルが店舗で使用する食材は全世界から調達していますが、世界情勢の変化やそれに起因した為替レートの急激な変動については悩ましいリスクといえます。ジョイフルとしては100円~105円前後の為替レートが望ましく、そのあたりについては適宜判断していくしかないと考えています。

5) 最後に、投資家に向けてお話をお願いします。
 昨年のインタビューでは、「一歩一歩、着実に成長を遂げる企業でありたい」とのお話を伺いました。こうした企業スタンスだけでなく、資本市場に対してコミット可能なKPI(指標)や経営課題への対処などについてもお話しいただければ幸いです。

 弊社は、創立50周年を迎える2026年において、外食上位10入りを目標に掲げています。ジョイフルブランドの新規出店、新業態の展開、海外進出などは、すべてそのための取り組みとなっています。まずは、ジョイフルブランドを着実に展開・運営し、弊社のビジネスの礎を確固たるものとすることが重要と考えています。その上で、新業態開発、海外展開、M&Aを展開していきます。新業態は「ごはん処 喜楽や」を立ち上げ、新店をオープンさせながらビジネスを軌道に乗せることが目標となります。海外展開についても同様のことが言えます。ひとつひとつ丁寧に取り組み、着実に成長を遂げていきたいと考えています。

●資料請求・問い合わせ先
株式会社ジョイフル 総務部
〒870-0141 大分県大分市三川新町一丁目1-45
TEL:097-551-7131 FAX:097-551-7369
https://www.joyfull.co.jp/

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