ヒガシマル 東紘一郎社長インタビュー

―地方銘柄をリードする九州企業の底力!―

 国内株式市場が上昇波動に乗る中、地方証券取引所の上場銘柄には、全国的な知名度こそ高くないもののキラリと光る注目したい優良な企業が存在する。昨年に引き続き、福岡証券取引所に単独上場している福岡単独上場会社の会(通称:単場会)http://fse.irnavi.minkabu.jp/の企業トップが、自らの言葉でユニークなビジネスモデルや成長戦略、経営上のリスクなどを語ってくれた。熊本震災からの復興の本格化が見込まれる中、福証単場会の銘柄はアツイ。
 

クルマエビの配合飼料メーカとして圧倒的No.1のシェアを誇る九州の優良企業!

2058:ヒガシマル
代表取締役社長 東 紘一郎氏

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 今年3月に創業70周年を迎えたヒガシマル(2058)は、クルマエビ・ハマチ・マダイなどの養殖用配合飼料の製造販売と、乾麺・即席めん・皿うどん・カレールー・きな粉などの製造販売を行っている九州の隠れた優良企業だ。特に、クルマエビの配合飼料においては創業以来、常に業界において圧倒的No.1のシェアを誇っている。今回、同社の東紘一郎社長に創業100周年に向けての抱負やビジョンについて具体的な話を聞き出した。

1) 貴社の事業の状況について伺います。
 直近の業績動向の評価と今後の見通しについてはどのようにお考えですか?

 お陰さまで2017年3月期は133億円と4期連続で連結売上高、過去最高を更新しております。収益面につきましては、ヒガシマル本体はクルマエビ配合飼料の堅調な推移もありまして、ここ3年間、経常利益5億円前後を確保しております。連結損益で見ますと、子会社の設備投資やのれん償却負担などもあり、若干下振れいたしましたが、来期以降へのステップ段階と認識しています。

 2018年3月期は、やや強気な予算とのご意見も頂戴いたしますが、これまでの種まきを結実させるべくグループ一丸となって取り組み、売上高145億円、経常利益6億円の計画を立てて個別の施策を進めているところです。

2) ビジネスにおける特徴をお話しください。
 貴社の事業におけるこだわりや特徴は何でしょうか?

 当社の歴史をお話すれば、特徴をご理解いただけると思います。当社は昭和22年に鹿児島県日置郡で創業し、戦後の食糧不足の中で製粉、製麺、精米業を営んでおりました。その後、製粉の延長線上として、乾麺及び即席麺を中心とする食品分野へ進出しました。昭和47年から鹿児島県水産試験場と共同研究を進め、当時製品化されていなかったクルマエビ用配合飼料の製造を開始しました。これが当社の事業基盤の基礎となっております。お陰さまでクルマエビの配合飼料メーカーとしては、業界シェア№1のポジションを確保しております。その後、その他の魚種の配合飼料製造も手掛けるようになりました。

 ただし、水産用配合飼料の分野も大企業の勢力争いのマーケットになっており、当社としての更なる飛躍のためにM&A戦略を取ることにいたしました。幸い後継者不足などで、事業縮小や売却をお考えの経営者の方はたくさんおられ多くのお話をいただきました。その中で、企業風土が当社と同じ地道で真面目な企業さんと連携してまいりました。

 お陰さまで、徐々に相乗効果を発揮できております。また、子会社のうち4社の代表者には、弊社の幹部クラスを抜擢しており、ヒガシマルカルチャーの伝播も確実に出来ていると自負しております。

3) 中長期における経営戦略について伺います。
 本年3月に創業70周年を迎えられたそうですが、この先100年を見据えてどのような経営戦略をお考えでしょうか?

 まず、70周年を迎えられましたことは、ひとえにお客さま、お取引先さま、地域の皆さまに心より厚く御礼申し上げます。そして同時に、これまで会社を支えてくれた社員に対して感謝しています。

 これからの時代を考えますと日本においては、少子高齢化による人口減少が引き起こす消費市場の縮小は避けて通れない問題だと考えております。そういう外部環境の変化のなかで、当社といたしましても、海外のマーケットを意識して取り組みを行っております。

 具体的には、水産部門におきましては、2016年4月から海外事業部を独立させました。これまでも東南アジアの一部地域におきましては弊社の種苗用飼料は販売しておりました。今後はインドや北米、中南米を新市場として販路確立に向けて動き始めております。世界のエビのマーケットは300万トン以上ありますから弊社の高品質な種苗用飼料は無限の可能性を秘めていると考えております。
 
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 また、食品部門におきましては、宗教や習慣を超えて食べていただける、動物成分・アルコール不使用の「侍ラーメン」を製造しております。ビーガンやベジタリアンの方にも安心して召し上がっていただける製品ができております。更にグループ会社のコスモ食品株式会社では、グルテンフリーの商品開発にも取り組んでおります。

 グループ一丸となって、小資本でも可能な、小回りの利いた差別化戦略に取り組んでまいります。
 
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4) 経営のリスクについてお話をお願いします。貴社のビジネス展開にける事業のリスクは何でしょうか?
 また、想定されるリスクがどのように業績へ影響するとお考えでしょうか?

 一般的な事業等のリスクといたしましては、自然環境の影響、主要原材料の市況変動、為替相場の変動、製品事故、情報システム、自然災害、法的規制を認識しております。

 ただし、もっと大きな視点で見ますと、水産事業における「責任ある漁業」や「持続可能な漁業」の流れに乗り遅れることが経営リスクであると考えております。具体的には、世界的に「環境や次世代人類にも配慮した水産資源の持続的開発と利用を実現するための漁業」が求められております。配合飼料メーカーとしては、その状況に的確に対応することが必要だと認識しております。

 そのためには、これまでも継続してまいりました、たゆまぬ研究開発の努力を更に進めることが重要だと考えております。もちろん、グループ内での研究開発だけでなく、多分野での産学官での研究開発にも注力しているところです。

5) 最後に、投資家に向けてお話をお願いします。貴社では、資本市場からどのように評価されることを期待しますか?
 また、それを実現させる自信をお持ちですか?

 幣社は創業来70年間、地道にコツコツと事業を営んできました。社風としても、愚直なまでに真面目な雰囲気だと感じております。いわゆる派手さはあまりありません。もっとも、弊社の食品部門のブランド「ヒガシマルフーズ」の認知度を上げるためには、派手な仕掛けが必要だとの意見もあるかもしれませんが、現時点では伝統の味と品質にこだわる息の長い商品戦略をとっております。

 また、当社の株式ですが、1998年に福岡証券取引所に上場来、株価の振れも極めて少ないと認識しております。マーケットの評価としては、「安定している企業」だと捉えていただいていると感じております。

 お尋ねの点ですが、上場しておりますから資本市場を意識しないというと嘘になると思いますが、我々はあまり資本市場が好感するであろうアナウンスを行っておりません。また、派手な事業展開は行うつもりはありません。

 あくまで、これまで地道に積み上げてきた、水産部門と食品部門の相乗効果が期待できる事業領域で勝負をしていこうと考えております。お答えとしては、今後も「地道な息の長い企業」として評価していただきたいと思っています。もっとも、当然に、ゴーイングコンサーンを実現するための不断の努力は続けております。弊社の社是・社訓は「感謝と奉仕、創造と挑戦」です。社員一丸となって取り組んでいる地道な創造と挑戦をご理解いただければ幸いです。

●資料請求・問い合わせ先
株式会社ヒガシマル 管理部
〒899-2594 鹿児島県日置市伊集院町猪鹿倉20
TEL:099-273-3859 FAX:099-273-6968
http://www.k-higashimaru.co.jp/

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