エスケーホーム 瀬口力社長インタビュー

―地方銘柄をリードする九州企業の底力!―

 国内株式市場が上昇波動に乗る中、地方証券取引所の上場銘柄には、全国的な知名度こそ高くないもののキラリと光る注目したい優良な企業が存在する。昨年に引続き、福岡証券取引所に単独上場している福岡単独上場会社の会(通称:単場会)http://fse.irnavi.minkabu.jp/の企業トップが、自らの言葉でユニークなビジネスモデルや成長戦略、経営上のリスクなどを語ってくれた。熊本震災からの復興の本格化が見込まれる中、福証単場会の銘柄はアツイ。
 

VRの活用により注文住宅のイメージを可視化したマーケティング戦略を実践!

1431:エスケーホーム
代表取締役社長 瀬口 力氏

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 エスケーホーム(1431)は、業界の常識にとらわれない様々なユニークな発想で注文住宅のマーケティング戦略を展開している。「インターネットで家を買うならエスケーホーム」というブランド構築に邁進している同社の瀬口力社長に、今期より導入したVR(バーチャルリアリティ)による注文住宅のイメージの可視化など、ビジネスに対するこだわりと今後の企業成長への青写真を語っていただいた。

1) 貴社の事業の状況について伺います。
 貴社における当該期の業績の評価と分析をお願いいたします。
 また、今後の見通しについてはどのようにお考えですか?

 当該期の業績については、平成29年5月11日に上方修正する旨を開示しております。主な要因として、売上総利益が期初見込みより改善したことに加え、広告販促投資の効率化により販売経費の削減を図った結果、営業利益、経常利益、当期純利益が前回予想を上回る結果となりました。今後、「平成28年熊本地震」の復興の本格化が見込まれる中、戸建住宅への需要に付随して建築用地に対する需要も強くなってきており、当社が住宅建築に適した土地を確保することがこれまで以上に重要になっていることから、当社は用地仕入を積極化しております。今年の5月に決議した新株式発行等による資金調達は、戸建住宅事業及び不動産販売事業に係る用地仕入に向けたものであり、今後も増加が見込まれる住宅建築ニーズに対応することを目的としております。当社は、当該取り組みが迅速な住宅環境の提供につながると同時に、当社の更なる成長及び収益拡大に寄与するものと考えております。

2) 貴社のユニークなビジネス展開についてお聞きします。
 昨年は、貴社の「主要顧客層を25歳から44歳の第一次取得層と設定」、「脱・住宅展示用」、「3つの住宅スタイルの提供」について伺いました。これ以外に貴社のビジネスにおける特徴やこだわり、そして新たなビジネスの可能性についてお話しください。

 当社は、「インターネットで家を買うならエスケーホーム」と言われるようなブランド構築に取り組んでいます。具体的には、土地のポータルサイト「e-土地net」、平屋専門サイト「くまもと平屋ナビ」、地盤診断サイト「地盤チェックナビ」等の様々なポータルサイトを運営することで効率的・安定的な集客を図り、業界の常識にとらわれないユニークな経営手法をとっております。加えて、今期よりバーチャルリアリティ(以下、「VR」という)を活用した営業戦略を展開しております。VR導入の背景として、多くの注文住宅販売会社が抱える問題である「お客様イメージ具現化の難しさ」を解決したいという思いがあります。通常、注文住宅はお客様の要望を取り入れたオーダーメード仕様であるため、建築図面とお客様のイメージを完全に一致させるのはかなりの難易度になります。この問題を解決するために、建築図面の内容をVRを通じて提示することで、お客様イメージとのギャップを容易に埋めることができ、よりわかりやすい提案が可能になります。将来的には全物件についてVRを活用した提案を行うとともに、ショッピングモール等の限られたスペースを利用したバーチャルモデルハウスの展開を目指してまいります。
 
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 また、今後は戸建住宅事業を中核とした「生活創造企業への推進」をテーマに掲げ、投資用アパートや老人ホーム建築などの企画・販売を行うなど、様々なサービスを展開していく予定です。

3) 中長期における経営戦略について伺います。
 貴社は、営業地域および顧客層の拡大を図ることで、持続的企業成長を目指されています。現時点における営業地域や顧客層の拡大に向けた戦略の進捗状況はいかがでしょうか?

 熊本県下においては、「平成28年熊本地震」の復興が本格化する中、新設住宅着工数は堅調な伸び率をみせております。当社では、復興支援策を展開し、耐震等級3及び省エネ等級4に対応した平屋プランを低価格で企画、販売しております。また、今年の4月に地震後の熊本県の市場においてニーズが高い、平屋の単独モデルハウスを熊本県南区にオープンいたしました。加えて、全国でも珍しい「平屋だけの住宅展示場」が熊本県八代市に新設される計画を受け、出展を決定しました。
 
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 また、土地代込みで1000万円台から建築可能な「アイフォート」事業が徐々に売上を拡大しております。主に他社の不動産情報提供サイトを通じて集客を図り、低価格かつ立地のよい物件をご提供しております。これまでの当社のお客様とは異なる購買層を取り込み、安定した成長を目指してまいります。

4) 経営のリスクについてお話をお願いします。
 貴社のビジネス展開におけるリスクは何でしょうか?
 また、想定されるリスクがどのように業績へ影響するとお考えでしょうか?

 「平成28年熊本地震」以降、熊本県では新設住宅着工数は堅調な伸び率をみせております。地震により、全壊8680棟/半壊33642棟の住家被害が発生(2017年3月31日総務省消防庁HPより抜粋)したことを踏まえると、今後も高い需要が見込まれます。そのため熊本県においては職人不足が顕著になっており、人件費が平時のときに比べ増加しております。当社では職人不足を補うために、新規取引先の開拓に重点をおいて取り組んでおります。熊本県内は建築需要が強く新たな職人の確保が困難であるため、当社が拠点を持つ佐賀県から特に不足している大工及びクロス業者と契約し、熊本県内の施工を行っております。また、新規取引先の開拓を併せて行っております。職人不足が解消できない場合、住宅建築の工期に遅延が生じ、お客様にご迷惑がかかることに加えて、当社業績にも大きな影響が出てしまうため、当社としても力を入れて取り組んでまいります。

5) 最後に、投資家に向けてお話をお願いします。
 昨年のインタビューでは、「成長性」を投資家の期待と位置付け、それに応えられる企業を目指される旨を伺いました。こうした企業スタンスだけでなく、資本市場に対してコミット可能なKPI(指標)や経営課題への対処などについてもお話しいただければ幸いです。

 当社は、株主の皆様に対する利益還元を重要な経営課題の一つであると考えておりますので、中長期的な事業展開に備えた内部留保の充実を図るとともに、安定的な配当の実施に努めていくことを基本方針としております。今期業績予想は期初予想を上回る結果になることを見込んでおりますので、平成29年5月11日に配当予想を修正し、増配する旨を決議しております。今後も着実に業績を伸ばしていき、株主の皆様へ継続的に利益還元できるよう社員一同努力してまいります。

 成熟産業と言われる住宅産業において、当社が今後の成長性を担保するためには、人材の確保と育成が重要なポイントになります。熊本県においては、「平成28年熊本地震」以降、求人数が増加し人材の確保が難しくなっておりますが、当社では2005年から開始した新卒採用では、純粋に優秀な人材を集めるために公平で平等な採用活動を心掛けることで学生の支持を得て、毎年一定数の人材を採用できております。今後も優秀な人材の確保とその育成に力を入れ組織を強化していくとともに、組織全体の活性化を実現できるよう取り組んでまいります。

 また、前段でも申し上げましたが、今後は戸建住宅事業を中核とした「生活創造企業への推進」をテーマに掲げ、投資用アパートや老人ホーム建築などの企画・販売を行うなど、サービスを展開していく予定です。国内の人口が減少していくと言われているなか、戸建住宅事業の単一セグメントからの脱却を図りお客様の住生活に係る様々なニーズをとらえ、実現できるような経営を目指してまいります。

●資料請求・問い合わせ先
株式会社エスケーホーム 管理部 総務課
〒861-0541 熊本県山鹿市鍋田178-1
TEL:0968-44-3559 FAX:0968-43-8804
https://www.sk-home.com/

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