見えない資産をいかに見抜くか~「価値協創ガイダンス」の活用

・伊藤レポートの第2弾ともいうべき「価値協創ガイダンス」が、5月末にMETIより公表された。この「価値協創のための統合的開示・対話ガイダンス~ESG・非財務情報開示と無形資産投資」をどのように活用するか。

・企業にとっては、中長期的な企業価値を高めるための戦略的投資のあり方の参考にしてほしいという。投資家にとっては、長期的な視野から企業を評価する方法の参考になるとみている。そして、両者にとって、企業の情報開示と投資家との対話のあり方という観点で、そのガイダンス(指針)になることを意図している。

・無形資産への投資やESGへの取り組みは、企業にとって単なる費用なのか。本来的に投資ではないのか。こうした点を含めて、無形資産に対する対話が不足しているのではないか。建設的対話が十分できていないのではないか、という問題意識から出発している。

・ガイダンスの基本的な枠組みは6項目からなる。①価値観、②ビジネスモデル、③持続可能性・成長性、④戦略、⑤成果・重要な成果指標、⑥ガバナンスである。これだけみると、ピンとこないかもしれない。つまり、中身とつながりをよく知る必要がある。

・価値観とは、企業理念やビジョンのことで、これらが自社の進むべき方向やそのための戦略を決める時の判断軸になるという。確かにこの軸が定まっていないと、いきなり時価総額1兆円の会社になりたい、といわれても投資家は困惑するだけである。

・ビジネスモデル(BM)は企業価値創造の仕組みである。故に、ここを最もよく知りたい。企業は頑健なBMを創り上げるべく努力し、投資家に分かってもらう必要がある。ところが、これができていないことが多い。投資家はBMについて自分では分かったつもりでも、その理解が投資家によってかなり違ったりする。BMに共通の理解を持たないと、将来の目指すべき方向について十分な議論ができない。

・BMの持続可能性をESGでとらえ、成長性のリスクについても十分検討していく必要がある。それを踏まえて、目指すべきBMを創り上げるために、どのような戦略をとるのか。そこでは競争優位を作り出す経営資源や無形資産の強化策について立案実行する。同時に、事業ポートフォリオを最適化する方策についても決めていく。

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