【IRアナリストレポート】EMシステムズ(4820)

~薬局・クリニック(診療所)・介護施設を繋ぎ、EHR(医療情報連携)を推進~

【ポイント】
・クリニック(診療所)、薬局、介護事業者を結ぶ「ひろがるケアネット」が4月にスタートした。3者間の情報共有を可能にする医療介護連携ソリューション、当社のデータセンター使ったクラウドサービスである。また、介護システムの営業を強化するために、「調剤・介護システム事業部」も設置した。これから成果を上げてこよう。

・前期にスタートした中期計画では、調剤システムと医科システムの拡大に加えて、介護事業者向けシステム事業を第3の柱として推進している。医療機関、薬局、介護ヘルスケア施設を三位一体のネットワークで結んでいく計画が次第に具体化している。

・協会けんぽの広島で、画期的な医療情報連携の実証実験がスタートした。協会けんぽのデータセンターと当社のデータセンターを結んで、薬局における健康保険証の有効確認を当社のレセコン一台で自動的に行えるようにした。医科システムとも繋がるようになっており、これも重要な試みである。

・昨年7月に手軽で使いやすい電子カルテシステム「オルテア」を発売し、クリニック(診療所)の市場開拓を販売代理店経由で進めている。ユニコンが展開してきた介護事業者向けシステムを、クラウド型にバージョンアップした「つながるケアNEXT」は昨年11月から販売に入った。OEMによる調剤・医科・介護システムの顧客開拓も進みつつある。

・これらの効果が、主力のシステム事業において、着実に発揮されてこよう。独自の課金システムがストック効果を高めている。医科システム事業の黒字化も全体の収益性改善に寄与している。2018年4月の診療・介護報酬改定の影響で、来期は減益となろうが、中期的には経常利益50億円に向けて、事業拡大が展開できよう。

・当社は薬局向けレセプトコンピュータ(レセコン)のシステム販売で業界トップ、国内シェア30%強を握る。中期計画では、調剤システムでシェア40%、電子カルテの医科システムで10%、介護システムで5%を目指す。そのための新製品・新サービスへの開発投資を加速している。株式市場での評価は、3部門の収益力向上とともに大きく高まってこよう。
 
目 次
1.特色 薬局向け処方箋処理システム(レセコン)で業界トップ
2.強み 他社に真似のできない課金システムの確立で収益は安定
3.中期経営計画 電子カルテ、介護システムの拡大を図り、医療介護情報連携を推進
4.当面の業績 医科システムが黒字化、今期もピーク利益を更新
5.企業評価 中期的な勢いに期待、M&Aがもう1つの要

 

EMシステムズ(4820)
企業レーティング
株価(17年6月13日) 2329円
時価総額 421億円 (18.055百万株)
PBR 2.94倍
ROE 15.8%
PER 18.4倍
配当利回り 1.3%
総資産 21348百万円
純資産 14063百万円
自己資本比率 65.4%
BPS 791.0円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2007.3 11395 1740 1763 995 62.9 11.5
2008.3 11288 1010 997 496 31.3 11.5
2009.3 8776 -1316 -1355 -1241 -78.1 6.5
2010.3 9818 -720 -493 -516 -32.5 6.5
2011.3 8202 86 318 1149 72.7 9.0
2012.3 9013 835 977 447 29.0 10.5
2013.3 10257 1209 1766 1076 70.1 15.0
2014.3 11369 1672 2284 1420 91.2 18.5
2015.3 11257 1232 1702 965 59.9 22.5
2016.3 13199 1861 2446 1621 93.4 23.5
2017.3 13676 2597 3163 2116 120.6 31.0
2018.3(予) 14300 2730 3330 2220 126.5 31.0
2019.3(予) 13300 2190 2790 1860 106.0 31.0

(17.3ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。2016年3月末1:2の株式分割を実施。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、①経営者の経営力、②事業の成長力・持続力、③業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/emsisutemuzu201706.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

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