8日にコミー前FBI長官の議会証言を控え、様子見が基本

(指標)NYダウ

 先週は、5月雇用統計など主要な経済指標の発表があり、予想を上回ってもすでに6月雇用統計は織り込まれており、一方でトランプ大統領の政治リスクがあるため、最高値圏でのもみあいになるとしました。

 連休明けの5月30日(火)は、原油安を受けて▼50ドルの21029ドル、5月31日(水)も▼20ドルの21008ドルと3日続落となるものの、6月1日(木)は、5月ADP全国雇用者数が予想を大きく上回ったことで△135ドルの21144ドルとNYダウをはじめ3指標がそろって最高値更新、さらに週末の6月2日(金)は雇用統計はマチマチの動きだったものの3指標そろって2日連続の最高値更新で引けました。

 先週末の5月雇用統計は、非農業部門雇用者数は予想を大幅に下回ったことで、9月の利上げ(6月の利上げはほぼ確定)が後退し、ドルは110.33円まで売られましたが、失業率は4.3%と約16年ぶりの低水準に改善されたことで、足元の景気が評価されNYダウは△62ドルの21206ドルと3月1日以来の最高値を更新しました。チャートからはもう少し上昇してもいいところですが、6月8日にコミー前FBI長官の上院情報委員会でのトランプ大統領の捜査妨害に関する証言が控えており、内容を見極めるため上値は重くなるところです。最高値圏でのもみあいが想定されます。
 
NYダウ06-05
 

(指標)ドル/円

 先週の予測では、経済指標が好調であれば6月利上げ観測高まり、ドル買い、株買い要因となるものの、トランプ大統領の政治リスクが高まればドル売り要因となるため、強弱感が対立して110~113円の中でのもみあいとしました。

 結果的には、5月2日の5月雇用統計で非農業部門雇用者数が大幅に予想を下回ったことで、ドル売り要因となり、一時110円33銭まで下落し、110.39円で引けました。1週間を通じてドルは111円71銭が高値でしたので110~112円での狭いレンジの値動きでした。

 今週は、6月8日にコミー前FBI長官の上院情報委員会での証言が予定されており、内容によっては政治リスクが深まるため内容を見極める展開となりそうです。

 2016年の大統領選でのトランプ陣営とロシアとの関係についての捜査をトランプ大統領が妨害しようとした疑いが深まれば、株、ドルともに売られる可能性があります。そうでなければ足元の経済は好調なため多少ドルは買い戻されることになりそうです。110~113円が基本レンジとなります。
 
為替06-05
 

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