S&P500月例レポート (2017年4月配信)

 金利は、FOMCが利上げに踏み切り、年内の利上げをあと2回と示唆したにもかかわらず、低下しました。3月前半は金利が上昇しましたが、その後に低下し、月次ベースではほとんど変化がありませんでした。米国10年国債の3月末の利回りは前月末と変わらずの2.39%で、2016年末の2.45%から低下しています。30年国債の利回りは3.01%で、前月末の2.98%から上昇しました(2016年末は3.07%)。

 外国為替市場をみると、ユーロは2月末の1ユーロ=1.0586ドルから1.0656ドルに上昇し(同1.0520)、英国のEU離脱プロセスの開始が始まる中、英ポンドは1ポンド=1.2433ドルから1.2548ドルに上昇しました(同1.2345)。円は2月末の1ドル=112.53円から111.39円に上昇し(同117.00)、人民元は2月末の1ドル=6.8692元から6.8866元に下落しました(同6.9448元)。

 金は1トロイオンス1,251.60ドルで取引を終え、2月末の1,253.40ドルを下回りました(同1,152.00ドル)。石油は1バレル50ドル台前半のレンジを下抜け、40ドル台後半を試す展開となりましたが、在庫の増加が予想以下にとどまったことから月末にはやや値を戻し、2月末の54.15ドルを下回る50.85ドルで取引を終えました(同53.89ドル)。石油価格は値下がりしたものの、米国のガソリン価格は概ね横ばいで、2月末の1ガロン2.314ドルに対し、3月末は2.315ドルとなりました(同2.309ドル)。VIX恐怖指数は低水準にとどまり、3月末は12.37と、2月末の12.94を下回りました(同14.04)。

 個別銘柄では、小売り大手のTarget(TGT)は売上高が予想を下回り、今後の見通しについても厳しい見方を示しました。同社は店舗の改善に取り組むと述べています。農業機械・重機メーカーのCaterpillar(CAT)が、連邦当局による立ち入り調査を受けたことを明らかにしました。同社の海外事業の税処理問題が調査の対象だと報道されています。世界的石油会社Exxon Mobil(XOM)は、大規模プロジェクトを削減し、シェール地帯の小規模油田での生産に注力すると発表しました。ビル・アックマン氏率いるヘッジファンドのパーシング・スクエアが製薬会社Valeant Pharmaceuticals(VRX)の全保有株を売却し、30億ドルの損失を出したと報じられました。小売店を展開するSears Holding(SHLD)は、米証券取引委員会(SEC)に提出した年次報告書の中で事業継続に対する懸念を示しました。

 自動車メーカーのFord(F)は、自動運転車の開発費用が2017年の業績に影響を及ぼす恐れがあると述べています。また、一部のアナリストは同社の売り上げが逆風下にあるとの見方を示しています。著名投資家のアインホーン氏は自動車会社General Motors(GM)に対し、株式を2つのクラス(配当あり・なし)に分割するよう求めましたが、同社はこの提案を受け入れず、同氏の取締役就任も却下されました。一方、50億ドルの自社株買いプログラムは承認されました。スナップチャットの親会社Snap(SNAP)が新規株式公開(IPO)を実施し、1株当たり14-16ドルの予想レンジを上回る17ドルで2億株が公開されました。その後、株価は一時29ドルを超えましたが、3月末の終値は22.20ドルでした。

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