今週は、円高と日米政治リスクで不安定な相場へ

(指標))NYダウ

 先週の予測では、FOMCで年内利上げの見通しが年3回に据え置かれたことで、目先材料出尽しでドル売りとなって株式市場には追い風となるとしました。経済指標が好調でトランプ政権の政策期待が高まれば株価は再び上昇局面入りとなりますが、そうでなけれ日柄調整が続くとしました。
 結果的には、トランプ政権の減税法案の議会通過の遅れやオバマケアの法案採決延期でNYダウは調整が続くことになりました。3月21日(火)は、減税法案の議会通過の遅れが懸念され、トランプ相場の巻き戻しで金融株中心に下落となり、NYダウは▼237ドルの20668ドルと大幅安となりました。その後もヘルスケア法案の採決延期もあり週末は▼59ドルの20596ドルで引けました。
 先週は、オバマケア代替法案をめぐって下院での採決が延期されたあげく、ドタン場で「法案の取り下げ」がなされ、このことが他の公約の実現性に懸念を生じさせる結果となり、大統領選挙後のトランプラリーの巻き戻しとなってきています。今週はその巻き戻しが継続する可能性があり、その場合は2万ドルが1つのフシ目となります。 一方で年内の利上げ予想に関して複数の地区連銀総裁が年内に3回以上の追加利上げを主張しており、好調な経済指標がでてくると再び早期利上げが意識される展開となり、ドルが買われてくることになります。

NYダウ03-27

(指標)ドル/円

 先週の予測では、FOMCの発表で年内の利上げは3回に据え置かれ利上げペースの加速が後退したことで、長期金利の上昇は期待できずドル高は限定的になるとし、経済指標の結果次第ではドル売りは進む可能性もあるとしました。今年の2月7日の111.6円の安値を切ってくるとドルの一段安を想定しました。
 結果的に、トランプ政権の政策の議会通過が懸念され、トランプラリーの巻き戻しとなって3月21日(火)はNYダウが▼237ドルの20668ドルと大幅安となり、為替も2月7日の111.6円を上回る円高となりました。その後もトランプ政権への懸念からドルが売られ3月24日のヘルスケア法案の採決懸念を受けて110.63円の安値をつけました。終値では111.33円となりました。
 今週は、先週の最優先課題と位置づけていたオバマケア代替法案をドタン場で取り消すという結果を受け、トランプ政権による今後の公約(インフラ投資や減税など)の実行が遅れるとの懸念から当面ドル買い・円売りが後退しました。先週は110.63円までドルが売られて111.33円まで反発して引けていますが、心理的フシ目である110円を試す可能性があります。110~113円のレンジを想定。

為替03-27

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