【IRアナリストレポート】エー・ディー・ワークス(A.D.W.)(3250)

~個人富裕層向け収益不動産事業を拡大、米国事業が成長期へ~

ポイント
・当社は個人富裕層に1棟2~5億円の賃貸マンションを仕入れ、バリューアップして、1棟丸ごと販売する。販売するまでの期間は賃料収入を稼ぎ、長期保有するものもある。オーナーズクラブ「Royaltorch(ロイヤルトーチ)」を充実させ、ストック効果を高めている。

・国内の収益不動産は順調に拡大しているが、やや保有期間が短くなっている。一方、米国ロサンゼルスの収益不動産事業は成長期に入り、売上全体の1割を超え、採算は国内を上回る。当社独自のブルーオーシャン戦略が功を奏しており、数年で同30%を目指す。

・昨年10月から不動産テックの新事業に参入し、「みんなの投資online」という業界初となる小口化投資商品の流通プラットフォームを目指す情報サイトを立ち上げた。子会社のSMI(スマートマネー・インベストメント)は自律的に活動し、同業他社にも使いやすいものを目指す。富裕層コンテンツ・メディアで業界トップクラスの「ZUU online」(ズーオンライン)と連携して、投資家の集客を図っていく。

・中期計画では、2017年3月期からの3カ年で、収益不動産の残高を前期末の2倍にあたる300億円に積み上げる。そのためにエクイティ・コミットメント・ラインを設定し、20億円の資金調達を進めているが、株価が46円以上になることが条件であり、現在の株価水準とはやや開きがある。来期以降の積み上げに必要な資金なので、今後の市場環境と事業展開が注目される。別のファイナンス方法も必要になろう。

・国内の収益不動産の拡大において、長期保有のウエイトを上げようとしている。収益性の高い賃料収入の増加で、安定収益を稼ごうという意図である。また、ここ2年先行してきた米国西海岸での収益不動産ビジネスは加速できる局面に入った。個人富裕層にとってのニーズに合致しており、当社の強みが発揮して、今後大きな収益源になろう。

・2019年3月期の目標として、収益不動産の積み上げによる期末残高300億円、経常利益10億円、ROE7.4%を掲げている。ファイナンスが順調に展開すれば、達成の確度は高い。着実な成長が見込めるので、業績の拡大につれて、株式市場での評価もかなり高まってこよう。当社の株主は1.3万人と多い。株主の応援を得る仕組みづくりに注目したい。

 
目 次
1.特色 個人富裕層向け不動産事業に専心
2.強み 専業としてバリューアップを磨き、独自の領域を拡大
3.中期経営計画 3ヵ年計画ではストック効果を優先
4.当面の業績 経常利益で2桁増益、ピーク利益の更新が続こう
5.企業評価 収益基盤の強化が進展、富裕層向け不動産テックに注目

 

エー・ディー・ワークス(A.D.W.)(3250)
企業レーティング
株価(17年2月10日) 43円
時価総額 96億円 (224百万株)
PBR 1.46倍
ROE 6.6%
PER 21.2倍
配当利回り 1.3%
総資産 23660百万円
純資産 6321百万円
自己資本比率 26.6%
BPS 29.38円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2009.3 6104 172 51 22 0.41 0.31
2010.3 6285 495 417 220 1.96 0.22
2011.3 9328 666 526 300 2.21 0.31
2012.3 10159 416 290 140 2.61 0.50
2013.3 9853 552 361 216 3.14 0.50
2014.3 11537 790 450 270 1.93 0.35
2015.3 10735 759 540 333 1.54 0.35
2016.3 15733 867 650 426 1.99 0.35
2017.3(予) 18000 1100 800 528 2.03 0.55
2018.3(予) 20000 1300 900 590 2.27 0.65

(16.12ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想。2013年5月に1:4、同10月に1:100の株式分割。2012年12月、2013年12月にライツ・オファリング。2017年3月期のEPSは、2016年5月に公表した第三者割当新株予約権(発行株数45百万株、行使価額45円)の権利行使後株数、ROEも権利行使後ベース。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、①経営者の経営力、②事業の成長力・持続力、③業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/ADwa-kusu201702.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事

 
 
みんかぶマガジン> 全ての記事> 注目銘柄・企業情報> 【IRアナリストレポート】エー・ディー・ワークス(A.D.W.)(3250)