どこまで続く攻めの経営~日本電産

・11月の世界経営者会議で日本電産の永守会長(兼社長)の話を聴いた。28歳で今の会社を創業し、現在72歳、永守節は相変わらず健在である。攻めの経営をここからどう展開するか。勢いをさらに加速させようとしている。

・まず、社員の働き方では、2020年までに残業をゼロにすると宣言。これまでは人より一生懸命働く、長く働くというのが会社の特色であった。頭脳で違いを出せないなら、時間の工夫で出せという考えであった。しかし、売上高が1兆円を超えてきて、一気に切り換えることにした。

・欧米の会社を買収して改めてわかったという。残業が少ない。ドイツでは夏休みを1ヶ月近く取る。そこで、「日本で一番働き易い会社を作る」と決めた。やる時は劇的にやるのが永守流なので、残業を減らす工夫と、その時間の活用を徹底することにした。残業を減らすための投資はどんどんやる。17時から20時までは能力を高めるためにビジネススクールを用意する。残業代の半分は報酬として返す。アイデアとトップダウンでバシバシ推進すると強調した。

・生産性を上げるには、働き方を変えると同時に、高付加価値化を目指す必要がある。新しい市場を開拓するための開発力、生産力、マーケティング力を高めることが求められる。M&Aも徹底して進めてきた。これまでに50件のM&Aを行ったが、失敗は1件もないと豪語する。

・M&Aを成功に導く秘訣は何か。4つあるという。第1に、安く買う。高い買い物は後で減損に結びつくので、絶対にやらない。安くなるまで5年でも10年でも待つ。第2は、相性を見る。事業の相性、企業の相性をよく見る。第3は、シナジーで、相乗効果がどのように出せるかを判断する。そして、第4は、PMI(買収後の統合)に関する経営を誰がやるのか。外国企業をM&Aした場合、日本人で経営できる人はまずいないので、先方にまかせる必要がある。よって、相手の経営陣をよくみる必要があり、これを見抜く力が問われる。

・言われることは尤もであるが、それを実践し、成果を出しているところが尋常でない。利益に対する執念も徹底している。赤字は罪悪であると公言し、儲けないから会社は赤字になると逆説的に語る。

・売上高営業利率15%を目標とし、10%以下は赤字であると決めている。つまり、社内の基準点を10%においており、そこから上が黒字、それ以下は赤字という定義である。このハードルは高いのではないか。永守会長は、そんなことはない、当り前の経営である、と飄々としている。

・経営の要諦は3つに尽きると明言する。第1は、井戸掘り経営である。井戸は毎日水を汲んでもまた水が湧いてくる。もっと言えば、水を汲むから次の水が湧いてくる。企業の改革・改善もつきることがない。アイデアを出し、そのアイテムを実行して成果を出していると、次のアイデアが湧いてくる。これを全社員で続けることである。

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