日本ピグメント、東レの中国の樹脂コンパウンド事業で関係強化か

 日本ピグメント[東2](4119)は、前週8日に年初来の高値247円と買われた後、239円(-1円安)としっかりしています。

 同社は、樹脂コンパウンド、樹脂用着色剤の最大手で、自動車、家電、雑貨、繊維、シート、フィルム等の各分野に提供している。売上げの約8割を樹脂コンパウンドに依存していることから、樹脂コンパウンドについては、顧客樹脂メーカーからのOEMによる生産が主体で、四季報によれば、仕入先と販売先は、東レとテクノポリマーとなっています。

 7日に化学工業日報が「東レは中国の樹脂コンパウンド事業において、次期中期経営計画(2017―19年度)で生産4拠点の最適生産体制の構築に取り組む。従来は各拠点とも同じ製品を製造してきたが、原料や需要家の立地にあわせて作り分けする。新たな重点領域として自動車に加え水道やエレベーター、鉄道などの「社会インフラ」を設定、信頼性が求められる分野で自社技術の付加価値を訴求する。自動車については全用途における最終年度の売り上げ比率を5割超、非日系比率も5割超に引き上げる目標を掲げる。」と報じています。

 東レは、今3月期第1四半期決算資料の最近のトピックスにおいて、「中国・華北におけるエンジニアリングプラスチックおよびABS樹脂の高機能コンパウンド品の新たな生産拠点として、日本ピグメントと豊田通商との合弁で『天津碧美特工程塑料有限公司』を設立し、自動車・自動車部品メーカーや電機・電子部品メーカーの現地進出に対応する。」と記しています。

 日本ピグメントの中国・華北の合弁会社『天津碧美特工程塑料有限公司』に対する出資比率は75%ですから、東レによる中国の樹脂コンパウンド事業の社会インフラ向けの生産引き上げの恩恵を享受出来ると思われます。

 東レは日本ピグメント株式を35万株(2.2%)保有する株主でもありますから、東レとの提携強化による業容拡大が視野に入ると思われます。

 日本ピグメントの足元の業績ですが、今17年3月期第2四半期営業損益は3億5000万円の黒字(前年同期は4100万円の赤字)と黒字転換着地と好調で、通期営業利益は当初計画の5億円から8億円(前期比2.8倍)と増益幅を拡げる見通しです。

 中期経営計画「Challenge2020」において、19年3月期営業利益は11億5000万円目標を掲げていますが、1年前倒しを視野に目標達成に向け着実に邁進するとの期待が高まりそうです。

 株価は、今期業績予想の上方修正を好感し、10月28日に高値235円と急騰した後、もみ合って25日移動平均線がサポートする形で12月8日に年初来高値247円と買われてきました。

 それでも今期予想PER8倍台・PBR0.35倍と割安感は顕著ですから、256円(昨年8月高値)抜けとなれば、280~310円(14年9月高値)を目指す公算も大きいでしょう。

※本日237円(8日寄付227円、同高値247円の半値押し水準)前後を下値に241円(9日高値)を抜いた場合、目先256円突破から一段高へ向かうと見ています。
※2部銘柄で商いが少ないため、ご自身の判断でお願いします。

※このコラムでは、表面的な材料のほか、特に需給を作用する株主との関係に着目してコメントしています。

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リンク先:http://money.minkabu.jp/55136

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■トリケミカル[JQ](4369)
1130円紹介(2016/3/31)→2547円(2016/10/26)まで上昇

 今後も投資に役立つ視点で投稿していきますので、是非注目して下さい。
 
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