女性の活躍、男性の改革~えるぼしに注目

・4月から「女性活躍推進法」がスタートした。女性の眠っている能力をもっと活かそうという狙いである。人口減少社会にあって、日本の経済力を維持向上させていくには、女性と高齢者にもっと活躍してもらう必要がある。活躍とは、自分なりにやりがいいのある仕事について、そこで大いに働いてもらうという意味である。

・振り返ると、1985年に男女雇用機会均等法ができて、女性の雇用機会は増えてきた。2015年において女性の雇用者は2500万人弱で、全体の44%を占めるまでになった。しかし、働きたいという女性の就業希望者はまだ300万人もいる。この人達にも働いてほしいと政府は考えている。

・日本の女性の就業率は上がっているが、先行したスウェーデン、英国に比べるとまだ低い。就業率が上がると、子供の出生率も上がるという相関がみられる。前向きに考えれば、女性が能力を発揮して働き易い環境を作るということは、子供を育てやすい状況も含んでいると考えられる。経済面だけではなく、社会環境面での整備が進んでいるとみることができる。その点で、日本はまだまだ遅れている。

・働き方をみると、若い時に正規の社員になったとしても、40代まで正規社員を続ける人は減っていき、パート・アルバイトのウエイトが上がってくる。一度仕事をやめざるをえない状況がある。

・女性管理職(課長以上)の比率も少しずつ上がっているが、まだ8.7%と10%に届かない。フィリピン47%、米国44%、スウェーデン37%、米国35%に比べて著しく低い。なぜ管理職比率は低いか。1)そもそも女性の正社員採用が少ない、2)配属にも偏りがある、3)出産で退職する人が多い、という理由が上がってくる。出産退社が少し減りつつあるといっても、まだ40~50%は育児に専念する。仕事との両立が難しいからである。

・一方で、仕事にやりがいを持っている人は、仕事を続けたいと考えている。そのためには働き続ける環境が必要であり、最大の制約はフレキシブルな時間対応ができないことにある。

・日本は長時間労働の国である。改善のためのルールはいろいろできているが、習慣として、会社にいる時間は長いし、時間外のインフォーマルな付き合いも、会社人間的な要素が強い。ここに入っていないと、十分なコミュニケーションができず、疎外感を持ってしまう人も多い。

・昇進を望まない女性も多い。女性がなぜ望まないのか。その理由は、①仕事と子育ての両立が困難、②管理職に手本となる先輩同僚がいない、③そもそもそれを支える仕組みが会社にも社会にも十分ない、という点にある。

・このようにみてくると、女性活躍の壁は、1)そもそも女性を採っていない、2)女性を育てていない、3)仕事が続けられない、4)昇進したいと思えないという点にある、と厚生労働省の安部充雇用均等政策課長はいう。

・長時間労働の克服が必要であり、男女の役割分担も見直していく必要がある。女性の視点が最も重要であるが、男子の視点で見直すべきことも多い。

・なぜ長時間労働なのか。工場などの現場作業であれば、労働時間は定まっており、残業時間もはっきりする。しかし、研究開発、生産設計、本社企画、営業販売となると、仕事を時間で測ることが難しくなる。

・打ち合わせや会議で合意をとりつけ、チームで動いていくには十分なコミュニケーションが必要で、そのための時間が不規則に必要になる。それでは、男子といえども速やかに仕事を終われないし、女性はとてもじゃないが付き合いきれないと思ってしまう。

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