統合レポートから何を学ぶか~オムロンのケース

・おもしろいのは、技術発展の流れを、自動制御→電子制御→生体制御(現在~)→精神生体技術(2025年~)→超心理技術(2033年~)と位置付けている点にある。IoTやAIの先をにらんでいるともいえよう。

・第6は、サステナビリティ・マネジメントである。国連の「持続可能な開発目標」(SDGs : Sustainable Development Goals)の達成に向けて、事業を通して積極的に貢献していく。

・2030年に向けてのSDGsの17の目標とは、①貧困をなくそう、②飢餓をゼロに、③すべての人に健康と福祉を、④質の高い教育をみんなに、⑤ジェンダー平等を実現しよう。⑥安全な水とトイレを世界中へ、⑦エネルギーをみんなにそしてクリーンに、⑧働きがいも経済成長も、⑨産業と技術革新の基盤をつくろう。

・⑩人や国の不平等をなくそう、⑪住み続けられるまちづくりを、⑫つくる責任つかう責任、 ⑬気候変動に具体的な対策を、⑭海の豊かさを守ろう、⑮陸の豊かさも守ろう、⑯平和と公正をすべての人に、⑰パートナーシップで目標を達成しよう、である。

・第7は、コーボレートガバナンスにおける取締役会の実効性の評価をどのように行うか。これについては、独立社外取締役を委員長として、独立社外取締役と独立社外監査役で構成するコーポレート・ガバナンス委員会が主体となる。

・1)すべての取締役、監査役による自己評価(無記名方式の調査票の利用)、2)自己評価内容の分析、課題の整理、3)評価結果の取締役会への報告、4)取締役会で実効性向上の施策を議論、5)翌年の取締役会の運営方針に反映、というプロセスを実践している。

・これらの7点が、とりわけ印象に残った。自らの関心事によって、統合レポートから何を学ぶかは変わってこよう。学んだ上で、統合レポートを投資家視点でみた時、その会社の企業価値創造を十分知り得て、腹に入ったか。まだよく分からないとすれば、何かが足らないのか。それらの疑問点を、ぜひ会社に聞いてみる必要があろう。

・さらに、会社として不十分な点があるとすれば、それは対話を通して大いに改善を求めていけばよい。統合レポートをおもしろく読むには、このような学びから入るのも1つの方法であろう。まずはオムロンを読んでほしいと思う。
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

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