28兆円の経済対策で十分なのか?

 2008年から2009年にかけて確かに支出は急増するが、その一方で、税収は急減する。また、その後にも目立った回復が見られないことから、この経済対策で使った資金は、政府には戻っていないことが分かる。これでは投資ではなく、浪費だ。94兆円のうち、実際に資金を支出する「真水」の部分はその何割かだが、それでも大量の資金はどこに消えたのか? 税収の内訳をみれば、企業に消えたことが見て取れる。そういえば、7割もの法人が税金を払っていないことの資料は、以前にご紹介した。

参照:税収の内訳
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出典:財務省ウェブサイト(一般会計税収の推移

 景気対策の効果だろう。2010年4-6月期にはリセッションから抜け出すことができた。とはいえ、先のGDPに見るように、景気拡大は緩やかで、税収も増えていない。

 今回の経済対策は28兆円で十分なのだろうか? これらの資料を見る限り、その倍の56兆円でも足りないかも知れない。おまけに、「真水」の部分は6兆円だと言われている。28兆円の景気対策でも日本経済のカンフル剤になるかどうかは疑わしいが、財政が更に悪化することは間違いがなさそうだ。つまり、これらも無駄遣いに終わる可能性が高い。

 私は日本経済の規模がピークをつけた1997年度以降の対策は、ナンピン買いに等しいと見ている。歳出増という買い下がりによりリスクだけが増大しているが、経済の回復はまだ見えない。ナンピン買いの行き着く先の多くは、破綻だ。

 問題は根っこを絶たねば駄目だ。私は消費税率を0-3%に戻す以外に、日本経済は立ち直れないかも知れないと見ている。
 

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