リスク管理
それではドローダウンが大きいと何が問題なのでしょうか。もちろん資産が減らないことに超したことはないですが、資産が一度も目減りすることなく増え続けるシステムは不可能に近いと言えます。ドローダウンが起こることは避けられないのです。しかし、ドローダウンが大きいと、せっかく儲かる売買戦略であっても恐怖心から売買を停止してしまったり、儲かる前に資金が尽きてしまったりすることがあります。ドローダウンの許容を大きく取れば勝率は上がりますが、システムトレードでは安定して利益を出すことが重要です。経験を積むまで最大ドローダウンは10%程度までを目処に考えると良いでしょう。
また運用する額についても考える必要があります。バックテストの結果、その売買戦略を実際に自分の運用資金で実践可能であるかを慎重に判断するのです。
考案した売買戦略が優位性の高いものであっても、資金量が少ない場合には、その売買戦略が秘めているリスクに耐えられず、全ての資金を失ってしまう可能性があります。その為、バックテスト結果と同様の運用パフォーマンスを達成する為の最低条件として想定できる最大リスクと、そのリスクを負った場合も運用継続可能な資金が必要です。
また、投資資金の決定の際には、投資対象とする金融商品特有のリスクやパーフェクトストームやマルチシグマといった想定外のリスクが発生することも考慮しなければなりません。 繰り返しになりますが、バックテストのみで統計的に優位性をもった売買戦略の発見や実際の運用時のリスクを完全に想定することは不可能と考えなければなりません。
【参考】バックテストの主な検証項目
・トレード回数
・勝ち回数、負け回数
・引き分け回数
・最大連続勝ち回数
・最大連続負け回数
・プロフィットファクター
(総利益÷総損失。つまり1以上で黒字の戦略ということになる)
・ペイオフレシオ
(平均利益÷平均損失。ペイオフレシオは高い方が望ましいが、低い場合でも勝率が高ければ問題ない場合もある)
・損益額合計
・利益額合計
・損失額合計
・利益額平均
・損失額平均
・最大ドローダウン
・最大利益額
・最大損失額
・トレード月数
・月平均損益
・月最大利益
・月最大損益
・勝ち月数
・負け月数
・月勝率
・年平均損益








