【IRアナリストレポート】エー・ディー・ワークス(A.D.W.)(3250)

~個人富裕層向け収益不動産事業を拡大、米国事業が軌道化~

ポイント
・新中期計画がスタートした。2017年3月期からの3カ年で、収益不動産の残高を前期末
の2倍にあたる300億円に積み上げようとしている。そのためのファイナンスとして、5月末を割当日として、20億円の資金調達を進める。

・中期計画の骨子は、国内の収益不動産の拡大において長期保有のウエイトを上げようとしている。収益性の高い賃料収入の増加で安定収益を稼ごうという意図である。また、ここ2年先行してきた米国西海岸での収益不動産ビジネスを加速させる。個人富裕層にとってのニーズに合致しており、当社の強みが発揮できよう。次の新規事業の育成では、再生エネルギーの個人富裕層向け商品などにも領域を広げていくことになろう。

・2013年12月にライツ・オファリング(既存株主向け新株予約権無償割当増資)を実施し、約20億円をファイナンスし、これを活かして、90億円の収益不動産を積み上げた。今回は、この分野で実績のあるマイルストーン・キャピタル・マネジメント社を割当先に、エクイティ・コミットメント・ライン方式によるファイナンスを実行する。新株予約権の権利行使価格は45円である。株数としては20%のダイリューション(希薄化)を招くが、業績が伸びるので十分吸収でき、企業価値の増大に結びつこう。

・当社は個人富裕層に不動産サービス業を展開する。1棟2~5億円前後の賃貸マンションを仕入れ、バリューアップして、1棟丸ごと富裕層に販売する。販売するまでの期間は賃料収入を稼ぎ、長期保有するものもある。オーナーズクラブ「ロイヤルトーチ」を充実させて、顧客の囲い込みによるストック効果を高めようとしている。こうした収益不動産販売事業と賃料等によるストック型フィービジネスを事業の両輪として、収益の成長と安定化を実行している。

・基本戦略は、1)バリューアップした不動産を長めに保有し、2)販売した不動産のオーナーと多面的な取引を目指し、3)そのためのコンサルティングに力を入れている。2019年3月期の目標として、収益不動産の積み上げによる期末残高300億円、経常利益10億円、ROE7.4%を掲げている。ファイナンスが順調に展開できれば、達成の確度は高い。着実な成長が見込めるので、業績の拡大につれて、株式市場での評価も高まってこよう。

目 次
1.特色 個人富裕層向け不動産事業に専心
2.強み 専業としてバリューアップを磨き、独自の領域を拡大
3.中期経営計画 新3ヵ年計画ではストック効果を優先
4.当面の業績 今期は経常利益で+23%増益を目指す
5.企業評価 収益基盤の強化が進展

エー・ディー・ワークス(A.D.W.)(3250)
企業レーティング
株価(16年5月27日) 42円
時価総額 94億円(224百万株)
PBR 1.54倍
ROE 6.7%
PER 20.7倍
配当利回り 1.3%
総資産 17925百万円
純資産 5842百万円
自己資本比率 32.6%
BPS 27.20円
(百万円、円)

決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2008.3 9961 605 396 229 4.54 0.31
2009.3 6104 172 51 22 0.41 0.31
2010.3 6285 495 417 220 1.96 0.22
2011.3 9328 666 526 300 2.21 0.31
2012.3 10159 416 290 140 2.61 0.50
2013.3 9853 552 361 216 3.14 0.50
2014.3 11537 790 450 270 1.93 0.35
2015.3 10735 759 540 333 1.54 0.35
2016.3 15733 867 650 426 1.99 0.35
2017.3(予) 16500 1200 800 528 2.03 0.55
2018.3(予) 17500 1400 900 590 2.27 0.65

(16.3ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想。2013年5月に1:4、同10月に1:100の株式分割を実施。2012年12月、2013年12月にライツ・オファリングを実施。2017年3月期のEPSは第三者割当新株予約権の権利行使後株数、ROEはファイナンス後ベース。

企業レーティングの定義:当該企業の、①経営者の経営力、②事業の成長力・持続力、③業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/ADwa-kusu201605.pdf

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事

 
 
みんかぶマガジン> 全ての記事> 注目銘柄・企業情報> 【IRアナリストレポート】エー・ディー・ワークス(A.D.W.)(3250)