水素社会実現に資する技術、稀元素[東2](4082)株をスパークスが買い増し

 3月30日付の日本経済新聞朝刊が「独立系運用会社のスパークス・グループは、トヨタ自動車などと共同出資するファンドを通じて蓄電池ベンチャーのエクセルギー・パワー・システムズ(東京・文京)に出資する。エクセルギー社は高効率の水素電池の開発を手掛ける。水素を使った燃料電池車の普及に向け、資金を投じて技術開発を後押しする。」と報じています。

 スパークスは、トヨタ、三井住友銀行と昨年未来社会に向けたイノベーションの加速を目的とする新たな「未来創生ファンド」を設立。総額約135億円で、「知能化技術」「ロボティクス」「水素社会実現に資する技術」を中核技術と位置づけ、それらの分野の革新技術を有する企業、またはプロジェクトを対象に11月から運用を開始しています。今回のエクセルギー社への出資で4社目とのこと。

 ここで注目されるのが、「水素社会実現に資する技術」に関しては、水素の製造・供給・利用に関わる企業・プロジェクトへの投資も含むことです。

 スパークス・グループの主要子会社であるスパークス・アセット・マネジメント株式会社が、直近で稀元素[東2](4082)株を買い増しています。

 財務省4月1日受付の変更報告書で、スパークス・アセット・マネジメント株式会社の保有株が283,3000株(5.80%)から333,600株(6.84%)に増加、同11日受付の同報告書でさらに385,800株(7.91%)に増加したことがわかっています。

 稀元素が、SOFC(固体酸化物形燃料電池)向けの固体電解質用材料であるYSZ(イットリア安定化ジルコニア)、ScSZ(スカンジア安定化ジルコニア)や電極用材料であるLSM(ランタン・ストロンチウム・マンガネート)、LSM-80(La/Sr=0.8/0.2)を手掛けていることに着目したと推測されます。

 また、四季報では「燃料電池材料納入先は目下の北米1社から順次日本社へも」と指摘していましたが、13日付の日本経済新聞朝刊が「国内企業がオフィスなどで使う業務用燃料電池を相次ぎ発売する。三菱日立パワーシステムズは2017年春に大規模施設向けの設備を投入。京セラや三浦工業は小規模店用小型機の出荷を始める。通常の電力使用時に比べ光熱費を2割程度抑えられるのが特徴。温暖化防止と両立できる点を訴え、製造業より二酸化炭素(CO2)排出の抑制を迫られる流通業に売り込む。」と報じましたので、国内企業への納入が現実味を帯びてきました。

 加えて、稀元素株を172,000株(3.52%)保有している岩谷産[東1](8088)は、2017年3月までに、燃料電池車(FCV)向けの水素ステーションを10か所程度増やして約30か所にする計画ですから、事業環境は明るいと言えます。

 株価は、1月4日の年初来高値4590円から2月15日に年初来の安値2621円と43%調整。3月24日安値2801円と売り直されて下値確認から3月31日高値3350円と上昇。その後、もみ合っていましたが、切り返しています。前期PER5倍台・PEB0.85倍と割安感があり、リバウンド相場入りとなるか注目されそうです。
 
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