新三本の矢はどこに~グローバル経済変調の中で

・虐殺と餓えが命がけの難民を生む。どこに逃げるのか。人道上の救いは必要だが、10万人、100万人規模となると受け入れることすら困難になる。宗教を軸にした部族の対立なので根は深い。抹殺することを厭わない民族紛争が拡大し、解決の糸口を見出せないでいる。ISテロ国家の資金源は石油と略奪にあり、戦いは激化している。

・石油が安くなっている。米国のシェールガスが新たな資源として大きく台頭し、需給は緩んだ。加えて、中国をはじめ新興国経済の減速によって需要が鈍化する中で、需給調整が進まない。OPECはかつての力を失い、減産に合意することができない。

・サウジとイランの宗教上の争いは厳しい局面にあり、宗教代理戦争の一歩手前にある。石油資源は、いずれは枯渇するので大事に使う必要はあるが、今は予想を超えて安くなっている。アメリカでも日本でも、車を運転する人々にとって、ガソリン価格の低下はありがたい。

・しかし、石油資源国の経済は厳しくなる。BRICS(ブリックス)といわれた新興国でも、石油価格の下落はロシア、ブラジルに影を落とす。中東のオイルマネーが運用資金を引き戻すので、金融市場にとってもネガティブに働く。

・中東での紛争が激化すれば、いずれ石油の供給不安が顕在化する恐れがあり、そうなれば石油価格は急反騰してこよう。こうした価格の乱高下は経済にマイナスであり、日本のエネルギー資源の確保にも障害となろう。

・日本はこれからどうすべきか。外部経済はすべて与件として受け入れるのか。あるいは一定の範囲において主体的に関わっていくのか。経済はグローバル化しており、貿易や内外直接投資、人材の交流なくして、現在の豊かさを維持し発展させることはできない。

・鎖国的な縮み志向では相対的に貧しくなる。皆で仲良く我慢すればよいというわけにはいかない。かといって、自国の国益のみを最優先して、目先の経済外交にのみ邁進するだけでは、国としての信頼感は得られず、いずれ見透かされてしまうことになろう。

・皆にいい顔はできない。ビジョンと理念に基づき、改革を進めるしかない。しかし、政治は選挙をベースとするので、できるだけ皆にいい顔をしたい。そうすると痛みを伴う改革を避けようとする。無理に実行すると、しっぺ返しをくらって、結局改革が頓挫してしまう。今年は選挙の年である。7月の参院選挙に向けて、望ましい目標が政策として出されるとしても、具体策については実行が難しいといえる。

・アベノミクスの第1ステージは、1)第1の矢:大胆な金融政策、2)第2の矢:機動的な財政政策、3)第3の矢:民間投資を喚起する成長戦略、によって、デフレからの早期脱却と日本経済の再生を目指した。3年を経て一定の成果は出ているが、まだ道半ばである。

・何をもって一定の成果とみるかは、人によって意見は分かれる。1)国内の景況がよくなり、2)企業の業績は大幅に好転、3)株価が2倍以上に上昇し、4)所得が増える方向にある。

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