AI(人工知能)はどこまで進むか~生涯学習のすすめ

・機械というのは道具である。人の代わりに力仕事を助けてくれる。人のできないことをすばやく実行してくれる。我々の生活は、この40年ますます便利になってきた。機械の自動化が進んでいる。コンピュータを組み込んだ制御技術が発達して、機械加工、製品組み立て、サービスサポートの自動化が飛躍的に向上している。

・機械が、予め決められた通り動くだけでなく、自分で状況を判断して働くようになると、だんだん人に近づいてくる。一定の領域においては、人よりもはるかに高い性能を発揮するようになっている。その判断する機能をAI(Artificial Intelligence:人工知能)と呼ぶならば、AIは人の頭脳を超えてくるのだろうか。

・AIをうまく便利に使いこなすことにフォーカスする。これが通常の見方であるが、AIがあまりに発達してくると、1)AIがこれまでの人の仕事を奪っていくのではないか、2)AIが人々の生活に何らかの害を及ぼすのではないか、という不安も台頭してくる。

・過去にもこうした議論は何度かあった。40年前を体験的に振り返ってみよう。当時、筆者は人間工学に興味を持っていた。ヒトの機能を①制御機能、②情報処理機能、③意思決定機能に分けてみると、当時のロボットは制御機能のウエイトが高く、ヒトの運動能力を代替して、より生産性を高めるように利用されつつあった。自動車工場の溶接ロボットがその典型であった。

・情報処理機能では、大型コンピュータが本格的に普及し始めており、大量のデータを集め計算して事務処理することができるようになった。しかし、意思決定機能はまだまだであった。決められた通りの判断やそのサポートはできても、人に代わるようなところまでは至っていなかった。

・将来の仕事として、制御機能としてのロボット分野に進むか、情報処理機能のコンピュータ分野に進むか、意思決定機能のポートフォリオ分野に進むかという選択肢の中で、人にしかできない意思決定が一番面白そうと考えて、ポートフォリオに関する仕事を選んだ。

・あれから40年、今やAI、ロボット、ビックデータは新しい局面を迎えている。これからの40年を展望すると、今までヒトの判断、意思決定に頼っていた領域がかなりAIに代替していくことははっきりしている。では、AIは人の生活を快適にするということを超えて、生活の基盤である働く場を奪い、ひいては争いごとの武器として一段と重宝されていくのであろうか。

・AIがヒトのある能力を超えること、すなわちシンギャラリティ(Singularity、技術的特異点)を越えることはすでに始まっているという見方もできる。産業革命以来、単純労働は機械化されると同時に、高賃金国から低賃金国へ移っていった。発展段階の違う国においても、仕事の質は常に問われるので、同じ仕事がずっと続けられるとは限らない。多くの仕事はいずれなくなっていくと考えた方がよいかもしれない。

・B to Cのバリューチェーンにおいて、CのコンシューマはAIを利用した商品やサービスの普及によって、人々の生活はより便利で快適、安全なものになろう。Bのビジネスにおいては、イノベーションをリードし、AIを先進的に活用しなくては、自社のビジネス領域で遅れをとり、競争に負けてしまう可能性がある。10年単位でみると、AIはチャンスであると同時に、自社の存立基盤を崩すことにもなりかねない。

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