個人投資家説明会で何を訴えるか~富士フイルム、神戸製鋼、リクシル、JT

・個人投資家向け会社説明会で何を訴えるか。これはやさしいようでなかなか難しい。個人投資家といっても多様であり、話の焦点を絞りにくいかもしれない。会社側でも、誰が登壇して話すのか。CEOかCFOか、IR担当役員かIR担当の部室長か。40~50分の限られた時間で是非知ってほしいことをプレゼンする。会社側が伝えたいことと、投資家が知りたいことには絶えずギャップが生じるので、みんなに納得してもらうことは至難の業である。

・12月に富士フイルムホールディングス(吉澤コーポレートコミュニケーション室長)、神戸製鋼所(川崎社長)、LixiLグループ(筒井副社長)、JT(日本たばこ産業、宮崎副社長)の個人投資家向け会社説明会に参加してみた。大手証券会社主催なので、集まった投資家は株式投資に慣れた耳の肥えた人々と思われる。

・富士フイルムは、グループの成長戦略にフォーカスした。2014年度の売上高2.4兆円のうち、イメージングソリューション15%(営業利益207億円、利益率5.7%)、インフォメーションソリューション38%(同812億円、同8.5%)、ドキュメントソリューション47%(同1013億円、同8.6%)というセグメント内訳である。

・2000年から2010年までの10年間で、かつての主力であったカラーフィルム市場が消失し、その売上高は10分1に激減した。厳しい局面にあって、現在の古森会長がリーダーシップを発揮し、会社の事業構造を抜本的に変革した。

・苦難の時期を乗り切った後、2017年3月期までの3カ年計画(VISION2016)では、中長期的に安定成長できるビジネスポートフォーリオの充実を目指す。とりわけ、M&Aを活用したコア事業の成長加速に向けて、①ヘルスケア、②高機能材料、③ドキュメントに力を入れている。

・ヘルスケアでは、1)ライフサイエンス事業で機能性化粧品、サプリメント、2)メディカルシステム事業で内視鏡、超音波診断装置や医療IT、3)医薬品事業で抗がん剤などの新薬開発、4)再生医療事業でiPS細胞の開発製造から周辺産業まで、多面的に展開する。

・今回の3カ年計画では、2016年度に売上高営業利益率8.4%、ROE 7.0%を目指す。その先については2018年度に同10%、同8%を目標とする。ヘルスケアビジネスの中のiPS細胞やアルツハイマー向け新薬開発は、2020年~2030 年にかけた長期的な戦略が必要であり、そのための布石も着々と打たれている。

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