「ネットイノベーションと暮らしやすさ~アイリスオーヤマのケース」

・地方に住んでいると、次第に買い物に困るようになる。かつて実家の近くにあったスーパーが閉店となった。年を取ると車の運転はできなくなるので、遠くまで出かけることは難しくなる。筆者の母はそもそも運転ができなかったので、バスやタクシーで日用品の買い物に出かけた。しかし、荷物を持って動くことは、雪の多い冬場には困難である。田舎での一人暮らしが無理になり、少し離れた兄のところに同居するようになった。

・今筆者が住む世田谷でも、スーパーで買った物を自宅まで届けてくれるサービスが広がっている。高齢化によって、車の付いたショッピングカートで買い物に来ても、引いて帰るのが大変である。インターネットを使えば、今や何でも買える。重い水ものを家まで配達してくれる。実に便利である。しかし、ネットを上手く使えないと、この利便性は享受できない。地方ではデリバリーのコスト負担もあるので、ここにもイノベーションが求められる。

・11月の世界経営者会議で、アイリスグループの大山健太郎会長の話を聴いた。アイリスオーヤマはユニークな未上場企業である。トップマネジメントは大山兄弟による同族ながら、社員のやる気を見事に引き出している。アイリスは需要創造型企業で、毎年1000品以上の新製品を発売しており、販売における新製品比率は50%を超える。

・仙台に本拠地を置くアイリスグループは23社から成り、海外に11社を有する。化成品メーカーからスタートして、ホームセンターに自社店舗を出し、製造小売業として独自の発展を遂げてきた。今やネットビジネスも内外で拡大しており、グループの年商は3000億円を超えている。

・海外11社にうち8社は中国にあり、96年にいち早く進出した大連は今や最大の拠点である。海外ビジネスは順調に拡大している。中国が最大のマーケットで、とりわけネットビジネスが好調である。中国経済は現在、成長率が徐々に落ちており、インフラ投資や輸出は厳しい局面にあるが、個人消費は着実に伸びている。

・中国の流通は、SC(ショッピングセンター)が中心であるものの、交通インフラはまだまだ遅れている。近くに店舗がないので、たまに遠くのSCに行くしかない人々も多い。そこで、リアルな店舗から一気にネットビジネスにシフトしている。

・中国の11月11日は「独身の日」。この日に因んだキャンペーンがいろいろ行われるが、ネットでの販売も特別な売上をみせる。独身を楽しむ、あるいは、独身に別れを告げる、ということで販売が盛り上がるようだ。ネット通販最大手のアリババは、昨年この日1日で1.1兆円を売り上げたが、今年は1.7兆円にアップした。中国における1人当たりネットでの購入金額が20万円に達しているというデータもある。

・まさにEコマースが伸びている。しかも、今まではPCが中心であったが、最近はスマホによるモバイルショッピングが4割を超えてきた。ネットユーザーの普及率も5割を超えており、ネットで買い物をするというのが普通になりつつある。中国のネットビジネスはこれからも年率30%以上で伸びていくと、大山会長はみている。

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