弁護士ドットコム 元榮太一郎社長インタビュー

「専門家をもっと身近に」

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元榮太一郎(もとえ・たいちろう)
弁護士ドットコム 代表取締役社長兼CEO

1975年12月 米国イリノイ州生まれ
  98年 3月 慶應義塾大学法学部法律学科卒業
  99年10月 司法試験合格
2001年10月 アンダーソン・毛利・友常法律事務所入所
  05年 1月 独立開業し、法律事務所オーセンス設立。
  05年 7月 「弁護士ドットコム」設立。代表取締役社長兼CEO就任

 昨年12月に東証マザーズに新規上場した弁護士ドットコム(6027)。同社は「専門家をもっと身近に」という理念の下、急速な成長を遂げている。その弁護士ドットコムの成長を促すものとは何か。弁護士として初めて株式上場した元榮太一郎社長兼CEOに、同社の成長の要因と今後の目指す方向を聞いた。
 

自身の経験を原点に起業

――弁護士ドットコムの事業内容を教えてください。

 「主に3つのサービスがあります。ひとつは『弁護士ドットコム』という日本最大級の法律相談ポータルサイトの運営です。弁護士ドットコムは、弁護士検索や法律相談を無料で利用できるオンリーワンのサービスで、月間のサイト訪問者数は850万人超。日本の弁護士約3万6000人のうち4人に1人に当たる9000人超が登録をしています」

 「もうひとつは、昨年6月にサービスをリニューアルした姉妹版の『税理士ドットコム』。残りのひとつは10月にリリースした日本初のWeb完結型クラウド契約サービス『クラウドサイン』です。法律とIT(情報技術)を結ぶリーガルテックは世界的な潮流であり、サービス開始から3週間で500を超える会社から導入していただきました」

――弁護士業界で起業した理由は。

 「大手法律事務所に在籍していた際に上場ネットベンチャー企業のM&Aに携わりました。ベンチャー企業がアグレッシブに成長を追及していく様子に大きな刺激を受けたのですが、たまたまある日、引越しサービスの比較サイトを見ていたところ、同じサービス業である弁護士業界でも活用できるサービスだということに気づきました」

 「それまで、起業はまったく意識していませんでした。しかし、ビジネスアイデアを想像していると、自分が弁護士を頼った際の経験がフラッシュバックしたのです。大学2年の時に買ったばかりの中古車自動車で物損事故を起こしたのですが、その時に弁護士に助けてもらったことが、この業界を志す原点となりました。しかし、実際に弁護士に出会うまでにはすごく時間がかかったのです」

 「あのときの自分のような人はいまもいる。弁護士をネットで比較検討できたり、無料で法律相談できたりする場所があったら素晴らしいはずだ。一人でも多くの法律で困っている人の力になりたいという思いで起業を決意しました」

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