S&P 500 月例レポート

S&P 500®

11月は多くの材料に試されるなか辛うじて0.05%高となり、年末商戦では出足の鈍い実店舗がネット通販に遅れ(そして株価でも)

12月の0.25%利上げが濃厚となり、「マイティ500」ことS&P 500は「25ポイント、25ポイント、25ポイントの前進だ」と鬨(とき)の声をあげながら弱気の谷へと進みました。なかには前回(2006年6月)の利上げさえ未経験の若手もいます。悲観的な小売売上高予想(その傾向はネット通販より実店舗で顕著)が左手から、原油需要と価格の下落が右手から、そして空売り筋(そして彼らのレポート)が前方から攻めてくるなか、追証の淵(特に中国、そしてIPO)へと前進しました。テロリストも、財政赤字も、議会または反トラスト委員会も、タックス・インバージョン禁止の動きも(政治家または政府機関のいずれかによるもの ―― 両者に違いがあれば、の話ですが)恐れることなく、戦列を突破していきました。調整の入り口から復活し12月の上げ相場(73.6%の確率で上昇)へ向かいます。この短い栄光はいつ陰りを見せるのか(そしてショートカバーがいつ開始するのか)と世界中が考えています。悲惨な事件が多発しましたが、マイティ500は前に進みました。パリの同時多発テロは130人の犠牲者と数百人の負傷者を出しました。事件を受けてシリア空爆が加速し、警察の家宅捜査が複数の都市で行われ、世界中でセキュリティが強化され、第2次世界大戦以来となる国家間の連帯につながる可能性もあります。トルコによるロシア戦闘機撃墜(NATO加盟国によるロシア戦闘機撃墜は1952年以来)は原油価格を押し上げ(ただし40ドル台前半に留まりました)、行動より言葉がものを言うことが示されました。米国では、投資家が感謝祭とともに七面鳥とFRBの意図と、多くの(大半は明るい)経済指標を消化しました。引き続き活発なM&Aも難なく消化され、投資会社の金庫という胃袋は今後数四半期にわたり満たされるはずです ― 「ホーホーホー」(彼らは満腹でもおそらくバーではお金を落としてくれるでしょう)。消化に悪かったのは小売の実店舗の売上高です。依然として慎重ながら楽観的な様子を見せていますが、ブラックフライデーには例年通り特売品を狙う客で店は混雑したとはいえ、クリスマス商戦序盤の客足は予想を下回りました。しかし、実店舗による「新しく改善した」ウエブサイトでなく純粋なネット通販は盛況だった模様で、木曜日(26日)の感謝祭のオンライン売上高は大幅増となり、さらに「サイバーフライデー」という新語が「サイバーサタデー」とともに台頭しています。その結果「サイバーマンデー」は短くなる可能性がありますが、オンライン売上高全体が目標を下回るとの心配はほとんどないと思います。従って買い物客が冬用のコートとスノーブーツで出かける代わりに、ホームメイドのラテを片手にクリック一つで買い物を済ませるようになるなか、「かかってこい」という威勢のいいスローガンは、実際の売上高、ファンドの資産配分の見直し、そしてクリスマス後には、恒例のウインドウ・ドレッシングにより試されるため、投資家は最後まで耐える必要があります ―― そして私はと言えば、「全てのトレードに」にクリスマスの挨拶をしなければなりません

経済関連のニュースでは、日本のGDPが2四半期連続のマイナスを記録し(2015年第2四半期が0.7%減、第3四半期が0.8%減)、リセッションに逆戻りしました。ユーロ圏の10月のインフレ率はプラスとなり(0.1%上昇)、コアインフレ率は年率1.1%上昇となりました。10月のユーロ圏マークイットPMIは54.4と先月の53.9から上昇し、2011年5月以来の高水準を付けました。中国では輸出が前年同月比で6.9%減少し(10月時点)、輸入が18.8%減少する中(ただし中国の貿易黒字は依然として616億ドル)、7.0%という公式成長目標が6.5%に引き下げられました。また、中国政府は株式の証拠金率を引き上げると発表しました(従来は証拠金1に対して1の借入れが可能でしたが、今後は1を借入れるために2の証拠金が必要になります)。米国では月初に公表された雇用統計の力強い結果を受け、12月の利上げが本命視されるようになりました。10月の非農業部門就業者数は予想の18万人増を大幅に上回る27.1万人増でした。失業率は5.0%に低下し(予想は横ばいの5.1%)、2008年4月以来の低水準となりました。時間当たり賃金は0.4%増と予想(0.2%増)を大幅に上回りました。FOMCの議事録では12月の利上げの用意があることが示され、新たに「リフトオフ(利上げ開始)」という文言が市場関係者の用語集に加わりました。第3四半期GDPの改定値は年率換算2.1%増と、速報値1.5%増から上方修正されました。物価指標によるとインフレ率は依然として2%を下回りそうですが、コアインフレ率は目標に近づいており、10月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比1.6%低下し、食品およびエネルギーを除くコア指数は0.1%上昇しました。10月の個人消費支出(PCE)デフレーター(連鎖式)は前年同月比0.2%上昇、同コア指数は1.3%の上昇でした。10月の耐久財受注は予想(1.8%減)を大幅に上回る3.0%増となりました(前月の0.8%減から急反発)が、それでも年初来では4.2%減となっています。10月の消費者信頼感指数は予想(99.6)を大幅に下回る90.4となりましたが、市場への影響はそれほど大きくありませんでした。住宅関連の指標は強弱が混在し、減速を続けているものの、住宅市場は依然として成長しています。10月の中古住宅販売件数は前月比では3.4%減となったものの、前年同月比は3.9%増で、9月のS&Pケース・シラー住宅価格指数によると、主要20都市の住宅価格は前年同月比5.5%上昇しました。住宅着工件数は集合住宅が25%減(数ヵ月にわたる大幅増の後)となったことを背景に、11%減少しました。しかし、10月の新築住宅販売が10.7%増加し、中古住宅仮契約指数が予想を大幅に上回る中(0.1%上昇の予想に対して0.2%上昇)、先行指標である許可件数は4.1%増と、2007年12月以来の高水準に上昇しました。9月のFHFA住宅価格指数は前月比0.8%上昇と、伸び率は予想(0.4%上昇)の2倍となり、前年同月比の伸び率は5.7%となりました。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事

 
 

[PR] クレジットカード比較ランキング

んかぶピックアップ
ネット証券口座比較 ネット証券口座比較
証券口座選びを完全サポート
総合ランキング1位はこちら!
FX比較ランキング FX比較ランキング
みんためスタッフが独自調査で
おすすめのFX会社を紹介!
クレジットカード比較 クレジットカード比較
おすすめのクレジットカードを
ピックアップしてご紹介!
【株式投資初心者ガイド】 ネット証券会社選びお役立ち情報!
投資家に役立つ情報が満載
【株式投資初心者ガイド】
みんかぶマガジン> 全ての記事> ETF/REIT> S&P 500 月例レポート