ニチモウは高値更新、日水と関係薄だが大和投信5.56%取得で新たな相場へ

 前週11日、ニチモウ[東1](8091)は、12円高の262円と4営業日続伸、15円高の265円と買われ3日につけた年初来の高値253円を更新し堅調です。

 この日は東証1部市場で年初来の高値を更新したのは、ビットアイル[東1](3811)やエスケイ[東1](7608)など10銘柄。

 ニチモウ[東1](8091)に関しては、特に材料が出たわけではないが、財務省9月4日受付の大量保有報告書で、大和証券投資信託委託株式会社が2,105,000株(5.56%)取得したことがわかっており、にわかに同社に対する関心は高まると思われます。

 同社は、漁網、漁具の会社というイメージが強いですが、養殖資材や食品加工機械、高品質な水産物の提供、漁場調査・選定、網の設計など漁法や漁撈技術の情報提供、海上における技術指導など総合的なコンサルティングを、日本国内はもちろん、北米、南米、東南アジア、ロシア・オホーツク海域、米国アラスカ海域においてグローバルに展開しています。

 国内では、海水温上昇のため出荷時期が7月中に限られていた養殖ギンザケを、生簀(いけす)を低水温域に沈下させることで8月中旬に出荷することに成功。宮城県の雄勝町や女川町でギンザケの養殖生簀に取り組んでいることや海外向けに漁具資材が堅調に推移していること等が注目されます。

 また、興味深いのは株主の動向です。自社を除き第3位の株主となっている日本水産は、2012年3月期末までは240万株(6.33%)保有していましたが、13年3月期末には120万株(3.16%)と保有株数が半減しています。

 元々両社はトロール漁船所有者と魚を獲るための網を作る会社という良好な関係でしたが、漁業専管水域200海里宣言を機に、ニチモウが生き残りを賭け水産事業に進出したことで両社は一転ライバル企業になっています。

 日本水産は、2018年3月期を最終年度とする3か年の中期経営計画で、設備投資は前の中計に比べて100億円多い700億円の実施を予定しています。15年3月末で現金等が170億円しかありませんから、その原資が足りませんので、公募増資が視野に入るほか、ROEを高める意味でも残りのニチモウ株式売却という道が見えてきます。

 しかし、この2社のメインバンクはみずほ銀行であることを考慮すると、市場で株価を強引に下げるような売り方はしないと思われます。

 ニチモウの足元の業績は、今3月期第1四半期営業損益が7億1300万円の黒字(前年同期は3100万円の赤字)着地で第2四半期計画を大きく上回っていますから、通期営業利益13億円(前期比52.9%増)予想は上ブレする可能性が高くなっています。

 大和投信が5.56%取得しPBR0.6倍と割り負けしていますのである意味買い安心感があります。また、今回の大雨被害でダム・河川用網場、安全ネット、落石防止ネット、道路敷設ネットを手がけていることも株価を刺激しそうです。25日移動平均線がサポートする形で上昇していますので、2012年4月高値289円抜けとなれば、日本水産とライバル関係にあることは度外視され、ちょっとした相場になるとの期待は膨らみそうです。

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