外国人個人投資家の日本株ETF買いによる株式市場の上昇

【概要】
 今年に入ってから、特に外国人個人投資家のETF(上場投資信託)による日本株の買いが注目されています。外国人個人投資家が好むETFは日本人投資家にはなじみがあまりない指数に連動したものが多いです。その組入比率は中小型株が少なく、超大型ではない中型寄りの大型株が多いという特徴があります。今年に入って、その組入比率が高い銘柄が上昇しやすいという傾向がしばしば見られました。この現象は個別企業の業績などのファンダメンタルとは全く関係ないものです。市場の上昇とは関係なく割安な銘柄が放置されたままになっていることも考えられます。魅力的な銘柄を安く買うチャンスが、まだ続いているとも見ることができるわけです。

【本文】
 市場が上昇すると「外国人投資家が日本株を買っている」といわれる場合がしばしばあります。確かに外国人投資家が買い越しになると市場は上昇する傾向にありますが、ひとくちに外国人投資家といってもさまざまな投資家がいます。そして、投資家によって日本株の買い方がさまざまです。今年に入ってから特に注目されているのがETFによる日本株の買いです。特に海外の個人投資家などが日本株を買うときに日本株を組み入れたETFを買うことが多いと言われています。

 ETFはTOPIX(東証株価指数)などの指数に連動するように、指数とまったく同じ銘柄を同じ組入比率でもっている場合がほとんどです。そのため、ETFによる日本株の買いの場合、その指数の組入銘柄が上昇しやすく、組み入れられていない銘柄は上昇しづらくなります。外国人投資家がよく買う日本株のETFは、TOPIXや日経平均株価など、日本人になじみが深いものよりも、MSCI Japan Indexなど世界各国共通のルールで作成された指数に連動するものが多いようです。TOPIXは東証1部上場の普通銘柄1,854銘柄*1がすべて組み入れられていますが、MSCI Japan Indexは314銘柄*2と少ないです。そのため、このようなETFの買いによって日本株市場が上昇するときは、これらの指数に大きく組み入れられている銘柄が特に上昇する傾向があります。

 図1は、横軸にTOPIXでの組入比率順位を、縦軸にはTOPIXおよびMSCI Japan Indexにその順位の銘柄が組み入れられている比率*3を示しています。TOPIXは時価総額に応じて組入比率が決まっていますので、順位が上位であるほど大型株です。図1は、MSCI Japan IndexはTOPIXに比べ、特に大型株を多く組み入れ、中小型株の組み入れが少ないことを示しています。つまり、外国人投資家によるETFを通じた日本株の買いが多いときは、中小型株はあまり上昇しないのに対し、大型株は大きく上昇しやすいことが分かります。今年に入って、大型株の方が上昇しやすいことが多かったのはこれも原因だと考えられています。これは、中小型株は割安なまま放置されているとも考えることができるので、今後上昇しやすいのは中小型株であるという見方もあります。

(図1)
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出所:スパークス・アセット・マネジメント

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