中国経済の失速リスクが顕在化すると、、、

中国元の基準値決定方法の変更による世界の金融市場の混乱は、8月11日からの元の切り下げが2.0%、1.5%、1.1%幅と3日連続で続いた後、14日金曜日には小幅ながら0.05%幅切り上げられたことで、ひとまず落ち着いた。

また米当局やIMFが、切り下げを問題視するどころか、基準値決定方法の変更をむしろ前向きに評価したことも、金融市場の安定に貢献した。

少し前までならば、おそらく「為替操作国」として、非難していただろうことを鑑みれば、米国などの対応の変化には注意を向けてもいいかと思う。

私は、米国などは中国元の切り下げを支持せざるを得ないくらい、中国経済の失速を恐れていると理解している。中国の経済は世界2位で、その規模は3位、4位、5位の日独英を合わせたくらいに大きい。また、総資産でみた世界5大銀行の4つを中国の銀行が占めている。もはや中国は世界にとって「too big to fail(大き過ぎて潰せない)」的な存在で、支援が必要とあれば、そうすることが世界の政治経済の安定につながるといえるのだ。

とはいえ、中国元の切り下げ容認は支援ではない。元は実質的に米ドルに連動していたため、実体経済以上に高くなり過ぎていたのだ。市場実勢に合わせた形の元安誘導を容認することは、より自然な形に戻すだけのことなのだ。
参照:米国は、元安誘導を容認する?
http://fx.minkabu.jp/hikaku/fxbeginner/the-united-states-tolerate-moto-yasu-induction/
参照:中国人の爆買いは鎮静化する?
http://fx.minkabu.jp/hikaku/fxbeginner/bakugai-doctor-of-chinese-to-subside/

この混乱で、米国は自国の政策金利の引き上げを先延ばしにするだろうか? 私は、逆に引き上げを急ぐと見ている。

米企業に限らず、世界の企業の資金は概ね潤沢で、0.25%や0.50%の米金利上昇で困るとは思えない。年金受給者を含む個人は、むしろ金利上昇の恩恵を受けることの割合が高い。また、米国経済の状況は、連銀が注目している雇用市場をみても、インフレ率をみても、ほぼゼロ金利の継続を正当化できるような非常事態では、最早ない。

それよりも困るのは、現状の金利水準のままで、中国経済に失速されたならば、量的緩和の再開しか、米連銀が懸念を表明する手段がないことだ。量的緩和では、その量が少ないと逆効果になり、多いと金融政策そのものへの信認が問われることにもなりかねない。

最終的には量的緩和の再開が避けられないとしても、それまでの時間稼ぎに、2回3回の利下げが出来る余地を確保しておきたいと考えても自然だ。その為には、中国経済が失速する前に、米連銀は利上げを急ぐ必要があると、私は考える。

では、本当に中国経済に失速されたなら、どうするか? 米国は利下げに続く量的緩和の再開。日欧は追加緩和するしかない。大量の資金供給が続き、余ったカネは、債券や株式などへ流れることになる。とはいえ、債券価格はこれ以上の上昇余地が限られているので、大きな資金を受け入れることが出来る先進国の株価が上昇するのではないか?

ちなみに、米株市場の時価総額は19.7兆ドルと世界の約52%を占めている。次いで、日本株が3兆ドル、英株が2.7兆ドル、フランスとスイスが1.3兆ドル、ドイツとカナダが1.2兆ドルで続く。こんな形で先進国の株価が上げることが好ましいとは思わないが、もし、中国経済に失速されたなら、日本株はバブル的に上げる可能性があるのではないか。

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