ギリシャのユーロからの離脱で困るのはドイツ

現状では、ユーロはドイツにとっては割安で、南欧諸国にとっては割高だ。結果として、ドイツの輸出が伸びるなどの恩恵を独占している。ギリシャのユーロ離脱は、ギリシャにとっては繁栄のチャンスだが、ドイツにとってはこれまで貰っていたハンディを失うというダメージにつながるのだ。

米メディアSNBCで「ギリシャのユーロからの離脱で困るのはドイツ」という記事を見つけた。私とほぼ同様の見方なので、要約してご紹介する。

「5年に及ぶ緊縮財政で、ギリシャのGDPは25%縮小、失業率は25%を超えた。民間部門の所得も約4分の3となった。しかし、輸出は伸びず、債務の支払いは滞っている。それも当然で、緊縮財政による景気後退で、少なくとも銀行ローンの35%は不良債権化しているからだ。近年、ギリシャ全土の小規模ビジネスは資金調達難から、倒産件数が危機的レベルに達していた。

政府債務がGDP比177%という状態で、更なる緊縮財政は、過去5年間に見られたように、債務削減に効果的どころか、むしろ加速度的に増加する可能性が高い。

ギリシャの銀行にとってのラストリゾートは欧州中銀だ。リーマンショック後の金融危機に際して、米連銀や米財務省が行ったように、欧州中銀はギリシャに信用供与を行い、債務負担削減に応じるべきだ。そのことが、ドイツなど債権者の負担削減にもなる。

しかし、これ以上の緊縮財政も、債務負担削減も起きそうにない。

ギリシャは、ウクライナやジョージア(グルジア)がソ連邦を離れた時に、新通貨を発行して行ったように、新ドラクマを発行し、既存の債務をドラクマ建てに変換すればよい。預金者は通貨価値下落の損失を被るが、キプロス危機では預金の1部が没収された。また、更なる緊縮財政下での苦境を思えば、いずれにせよ、損失は避けられない。これは、欧州の民間債権者にとっても同じ状況だ。

チェコやポーランドも債務危機を迎え、厳しい時を過ごしたが、既に立ち直り、ポルトガル、アイルランド、ギリシャ、スペインなどよりも良い状態に復興した。通貨下落により輸出競争力が回復するなど、ユーロより柔軟性があったためだ。

ユーロからの離脱は、ギリシャにとって、少なくとも繁栄のチャンスを得ることができる。そして、ギリシャが立ち直れば、他の地中海諸国が追随する可能性が出てくる。残されたドイツ中心のユーロは、ドイツの経済力を背景に、ドルや諸通貨に対して急騰する可能性がでてくる。

現状では、ユーロはドイツにとっては割安で、南欧諸国にとっては割高だ。結果として、ドイツの輸出が伸びるなどの恩恵を独占している。ギリシャのユーロ離脱は、ギリシャにとっては繁栄のチャンスだが、ドイツにとってはこれまで貰っていたハンディを失うというダメージにつながるのだ。」
参照:Germany-not Greece-will be the real loser
http://www.cnbc.com/id/102814649

私の見方は以下からご参照を。
・ギリシャの選択肢
http://fx.minkabu.jp/hikaku/fxbeginner/greek-choices/
・Q&A:ギリシャで今後起こると予想されるシナリオ
http://fx.minkabu.jp/hikaku/fxbeginner/future-scenario-greece/
・誰が欧州統合の障害か?
http://fx.minkabu.jp/hikaku/fxbeginner/european-integration-of-failure/

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