新年度明けは強弱感の対立でもみあいへ

<先週は、週初め高値更新後、下落>
 先週の予測では、3月26日(木)に3月期末配当・権利取りのため、この日までは堅調な動きが想定されるとし、2万円挑戦となるかが市場の注目となっているとしました。しかし、柴田罫線のチャートからは、昨年の10月17日の14529円からの上昇トレンドの上値斜線が2万円手前でかぶさっている形になっており、これまでの経験からそのまま2万円を一気に突破してくとは考えにくいとし、柴田罫線が週足に近い形であることから、日経平均の週足のチャートの短期波動は黄信号が灯っているとしました。

結果的には、週前半は、23日(月)には19778円の高値更新をして底堅い動きとなっていたものの、26日(木)の決算日の前日の海外市場でサウジアラビアなど湾岸10カ国がイエメンの武装勢力に空爆を行ったことで地政学的リスクから欧米株式が大幅下落となり、これを受けて日経平均も▼275円の19471円と5日ぶりに19500円割れとなりました。更に週末27日(金)は、前場こそ3月期末配当の権利落ち分(約110円)を埋めて19590円まで上昇したものの、後場になると大量の先物売りで急落となり、一時▼311円の19099円まで下げて▼185円の19285円で引けました。高値圏での中東情勢の悪化という地政学的リスクをきっかけに、海外の機関投資家が利益確定売りを行ってきたという見方ができます。

週末27日(金)のアメリカ市場は、10~12月期のGDP改定はやや予想を下回ったものの個人消費は予想を上回り、3月ミシガン大学消費者信頼感指数も予想を上回りましたが、相場への影響は限定的でした。但し、イエレン議長の講演で「金利は年内に引き上げられるとしても、そのペースは緩やかになるとし、状況によっては利上げの停止や逆戻りもあり得る」とした内容を好感し、NYダウは△34ドルの17712ドルと5日ぶりに反発しました。シカゴ日経先物は19095円まで下げましたが、引けは△45円の19365円でした。

<国内外の機関投資家は利益確定優先の可能性も>
 昨年4月から今年の3月期末までの1年間の上昇率は30%を超え、今年の1月安値からの上昇率は20%近いため、国内外の機関投資家、特に海外の機関投資家は含み益が大きく、いつでも利益確定売りを出しやすい状況にあります。これまでの上昇は、カラ売り勢の踏み上げを誘って上昇してきた面も強く、絶えず高値警戒感があったところに中東情勢の悪化という地政学的リスクという悪材料をきっかけに先週後半は下落となりました。

 今週は、アメリカ株式に変調が生じ、中東情勢の地政学的リスクもあるところから中長期的に先高観は根強いものの、19500円を挟んで強弱感の対立する値動きとなりそうです。下値ではGPIFなどの公的マネーが下支えする一方で、含み益を抱えている国内投資家の利益確定売りや海外投資家のアメリカの変調を予測しての利益確定売りが出る可能性があります。チャートでは、NYダウ、日経平均ともに高値圏のもみあいのあと下値を試す動きとなっているようにみえます。日柄調整であれば中小型株への流れが起きそうですが、値幅調整を伴うと中小型株が引きづられていくことになります。高値圏のもみあいが続けば、予想していたように4月上旬~中旬にかけて要注意となります。

出島昇のブログ
http://ameblo.jp/zubakabu80

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