加藤産業(9869)

現在の相場は、まさに1980年代末のバブル崩壊以来、久々の大相場です。この間、それ以前の反省から高バリュエーションに評価される株がなくなりました。そのため、特に成長する企業のPERが割安に放置されてきました。

1980年代までの日本の株価は、企業間の持ち合いなどもあって、異常な水準にありました。PERも30倍、40倍は当たり前という状況でした。バブルが崩壊して、その反省もあり、平均的なPERは10倍台の前半を行ったり来たりという状況で推移しました。

しかし、1980年代までは、成長企業ばかりでなく、成長しない企業にも高PERがついていたからおかしかったので、成長に見合ったPERなら何も問題ありません。

そして今、市場は日本企業の成長性を見直し、成長性にあったバリュエーションで評価しようという意思が働きだしたように見えます。特に長期的に業績が右肩上がりの会社が注目され、PERもコンスタントに上昇しています。

代表的にはユニクロのファーストリテイリング、ユニチャーム、良品計画などがあります。しかし、多分それらの株はこの20年間の感覚で言えば、手の出ないほどPERが高くなっています。当コラムで繰り返し紹介したサンマルク(3395)、ニトリ(9843)、ヤオコー(8279)などは当初10倍台だったPERがいよいよ20倍を超えてきました。
サンマルク(3395)14.11.14:http://money.minkabu.jp/47560
ニトリ(9843)14.10.10:http://money.minkabu.jp/47077
ヤオコー(8279)14.10.2:http://money.minkabu.jp/46928

ちなみにニトリは28年間、ヤオコーは25年間連続増益です。これらもまだまだ評価が高まるでしょう。

一方で、昔のイメージで成長が止まった、あるいはかつてとは比べられないほど悪くなった会社を後生大事に持っている人もいますが、時代が変わると成長する会社も変わります。終わってしまった企業の株価は、過去の5分の1、10分の1になったからと言って買っても、そう簡単には上がりません。典型的には繊維、砂糖、セメント、造船、鉄鋼、そして電機などがあります。

さて、そうは言ってもヤオコー、ニトリなどには怖くてなかなか乗れないという人もいるでしょう。そこで、中長期的に業績が右肩上がりですが、今は若干業績が厳しい時期にあり、いよいよ再び成長の足音が聴こえてきた会社を紹介します。それゆえ、PERもまだ10倍台半ばです。

それは加藤産業(9869)という加工食品卸売業です。卸売業というと一般的には日本の流通の非効率の象徴のように言われ、やがてなくなるものというイメージでとらえられてきました。しかし、商品を効率的に流通させるのは誰がやってもよく、それを最も効率的にやったものが生き残るのが世の常です。

この20数年間、流通の中での熾烈な戦いがありましたが、その流通革命を成し遂げようとしていたダイエー、西友などの大手総合スーパーがなくなり、実は勝ち残ったのが卸売業だったのです。

同社は一般的にはそれほど知名度はありませんが、加工食品卸売業で売上高4位、営業利益では国分を抜いて3位です。上には三菱食品(7451)と日本アクセスしかありません。

卸売業の業績はメーカーのコストアップ期に悪化し、メーカーが製品を値上げすると回復します。過去、これを何度も繰り返しています。年明けからメーカーの値上げが始まっていますので、同社業績にも回復の足音が聴こえ始めました。

なお、なぜメーカー値上げで卸の業績が回復するのか、なぜ卸売業が勝ち残ったのかなどより詳細はこちらのレポートをご覧ください。
http://cherry100.mods.jp/ra/s/834

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