S&P 500 月例レポート

S&P 500®

再び上昇基調に転じる – そして最高値更新

2月はウォール街(少数を除いて)にとって楽な月ではありませんでしたが、「終わりよければすべてよし」です。相場は最終的に最高値更新の上昇トレンドを取り戻しました。S&P500は2013年7月から2014年12月まで18カ月連続で、毎月最低1回は終値で最高値を更新してきましたが、1月は3.10%下落し、この記録は途切れました。しかし2月に入り終値で最高値を4回更新し、トレンドが再び動き(“run”)始めました(“run(取り付け)”という言葉に信用取引をしている投資家は不安になるかもしれませんが、幸いウォール街の窓は密封性が高いのでスキマから資金が“run(流出する)”ことはありません)。S&P500は5.49%上昇と、月間のパフォーマンスは2011年11月(10.77%)以来の高さとなりました。相場が上昇するなか、値動きは小さくなり、日中値幅(高値を安値で除して算出)は平均0.82%と1%を下回る水準まで低下しました(1月の平均は1.50%、50年平均は1.46%)。しかし、ボラティリティには表れていないものの、2月は世界各地そしてウォール街で(大雪とともに)活発な動きが見られました。ギリシャは再びトップニュースを飾りました。5年前に始まった救済劇が再び動き出し、欧州委員会(EC)、欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)の3機関は再び支援の手を差し伸べることになりましたが、今回は4カ月間でした。次に動きがあるのは5月とみられます(厳しい寒さに見舞われているニューヨークですが、その頃にはイーストリバーの氷も完全に解けていることを願うばかりです)。ウクライナと親ロシア派との停戦合意は概ね守られているようです(ただし両者の間で散発的に衝突が起きています)。米国ではオバマ大統領が対テロ首脳会議を開催しました。経済面では、日本の第4四半期のGDP成長率が年率2.2%となりました。市場の予想は3.6%とこれを大幅に上回るものでしたが、それでも日経平均は2000年以来の高値を更新しました。各国中央銀行は引き続き活発な動きを見せており、直近ではオーストラリア、ルーマニア、スウェーデンで利下げが実施されました(ECBのほか、カナダ、デンマーク、インド、スイスの中央銀行も同様に利下げを実施)。中国人民銀行は追加資金の供給を促すため、商業銀行の預金準備率を20.0%から19.5%に0.5%ポイント引き下げました。この結果、810億ドルが資金供給されると見込まれます。イングランド銀行は依然として利上げの意向があることを示唆しましたが、来年(2016年)まで動きはないでしょう。中国では輸入が19.9%減と、2009年5月以来の減少幅となりました。原油安に対する新な動きとしては、世界最大の産油国、サウジアラビアの国営石油会社Aramcoが生産および探査を削減すると発表しました(最大で25%削減の可能性)。米国の雇用統計は予想を上回る結果となりました(雇用者数は25万7,000人増加)。注目を集めたのは、時間当たり平均賃金が0.5%増と、2008年11月以来の大幅な伸びとなったことです。しかし、これは個人消費を巡る議論をただ過熱させただけでした。収入が増え、原油安の恩恵で節約ができても消費が増えるとは限らないのではないか、という意見も多いからです。12月の求人労働異動調査(JOLTS)によると、求人件数は14年ぶりの高水準となりました。原油安の影響で生産コストや輸送コストが下落したことを複数のレポートが取り上げており、エコノミストは、インフレに低下圧力がかかって米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げのタイミングに影響が及ぶと指摘しています。イエレン議長は議会証言を行いましたが、FRBの発言からはほとんどヒントは得られませんでした。明らかになったのは、議長が議会に対しては忍耐強さを持っているものの、利上げに関しては忍耐強さが薄れつつあることです。また、Apple (AAPL)が上場企業として初めて時価総額7,000億ドル台を突破したことも注目を集めました。同社の株価は2月に9.6%上昇し(年初来では16.4%上昇)、2月末時点の時価総額は7,480億ドルと、S&P SmallCap 600全体(6,920億ドル)を上回る水準となりました。

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