今週は、アメリカ株式と為替に注目

<先週は、アメリカ株安と円安一服受けて、予想を超える下げ幅>
 先週は、109円台前半の円安基調を背景に底堅い動きとなるものの、週末にかけてはECB理事会及びドラギ総裁の会見やアメリカの9月雇用統計を控えて様子見から手控えムードとなる可能性があるとしました。下落要因としては、地政学的リスクや日本経済の足元の景気の悪化があるものの、当面は円安を後押しする材料となるものとしました。
しかし、予想外の悪材料続出となって、日経平均は25日移動平均線(10月1日時点15879円)を切る急落となりました。9月30日(火)には、香港のデモ激化によるアメリカ株式の下落、住友商事のシェールオイル開発の失敗、10月1日(水)は、為替が一時110円台の円安となるも輸出関連が反応せず続落、2日(木)は、前日のアメリカ株式でエボラ出血熱の国内初の感染確認や経済指標の下振れで▼238ドルの16804ドルとなったことを受けて円高へ振れたこともあり、全面安となって▼420円の15661円の大幅安となりました。週末の3日(金)は△46円の15708円と4日ぶりの反発となりました。

<急落後の動きはどうなるのか?>
 8月27日(水)のメッセージで、9月に大きく上昇すれば要注意とし、その後のメッセージでも10月に買いチャンスがくる可能性が高いとしてきました。しかし、日経平均がいつ、いくらぐらいで当面の天井をうって下がるのかは誰にもわかりませんから、9月19日(金)に△253円の16321円と6年10ヶ月ぶりの高値水準をつけたあとの24日(水)のメッセージで、ここから高値を試す場合の3つのパターンを想定しました。

(パターン1)為替も一服したあとすぐに110円を目指す動きとなれば、日経平均も主力輸出株中心に指数を引き上げ、ついで内需の主力株(建設株など)が買われてくると17000円を目指すパターンとなります。そうなると、買われ過ぎからの急落という形も。

(パターン2)為替は一服するものの、急激な円安を織り込む形で主力輸出株が相場を引っ張るが、日経平均の上昇は限定的で16500~16700円ぐらいで止まり、あとはもみあって内需株などの出遅れ株の水準訂正が起こるというパターン。水準訂正のあと下落という形です。

(パターン3)為替の巻き返しや地政学的リスクで円高方向へ振れてきたり、アメリカ株式が10月のSQ3の終了前に過去の経験則のようにいったん調整に転じれば、日経平均も高値圏のもみあいとなってそれほど上昇できず(16500円以内)に下落となる形。

 私は、(パターン2)のような動きになるのではないかとみていましたが、先週は予想外の悪材料から欧米株式が急落につれて日経平均も急落する形となって、(パターン3)に近い動きとなりました。問題は、この下落が一過性の値幅調整で終わるのか、それとも値幅調整と同時に日柄調整を要するのかということになります。

 先週のアメリカ株式の大幅下落の背景に、10月末に終了することになるQE3が警戒されていることがあります。過去のQE1、QE2では、終了前にアメリカ株式は調整しましたので、経験則からは今回もQE3の10月末の終了を控えて、10月には調整する可能性があることで、10月の買いチャンスを待とうとしてきました。
 結果的には、ユーロ圏経済の減速懸念からヨーロッパ株式の大幅下落、エボラ感染拡大などの地政学的リスクをきっかけにNYダウが急落となり、つれて日経平均も急落となりました。当然この背景にはアメリカの量的緩和終了(QE3)の影響があると考えられ、資金(リスクマネー)縮小の影響を受けやすい新興国市場や金などの商品市場は下落傾向にあります。今回のNYダウの下げがQE3を織り込んだとすれば、高値を更新する動きとなっていきますが、そうでなければまだ値幅調整、日柄調整が必要となります。そうなると、足元の景気が減速している日本経済は、やはり「アメリカ株式の調整の程度」に左右されることになります。つまり、アメリカの量的緩和終了を織り込んだのか、織り込みの途中なのかを確認するために様子をみる必要があります。
 先週末のアメリカ市場では、9月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回り、更に失業率が前月比6.5%から大きく改善する5.9%と6年ぶりの低水準になったことで、NYダウは△208ドルの17009ドルとなり、為替も109円台後半の円安となりました。これを受けて週明けの6日(月)は、アメリカ株高と円安を受けて買い先行となり、△173円の15882円で寄り付き輸出関連の主力株中心に買われ、買い戻しも入って全面高となり、後場には一時15970円まで上昇しました。しかし、大引けにかけては上げ幅を縮小し△182円の15890円となって、25日移動平均線(6日時点15910円)を突破できませんでした。売買代金も2兆円を割ってきました。

 今週は、アメリカ株高と為替次第となりますが、国内の需給面では海外勢の動きが要注意となります。10月はアメリカのミューチュアルファンドの節税目的の売りや、11月はヘッジファンドによる決算絡みの売りの可能性があります。日本株式に先高感があれば積極的に売ってくることはないと思われますが、8日の景気ウォッチャー調査の発表などで足元の景気が悪化しているようだと売ってくる可能性があります。早い段階で16000円台を回復してくれば更に戻りを期待できますが、そうでなければ15500~16000円でのもみあいとなりそうです。

出島昇のブログ
http://ameblo.jp/zubakabu80

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