GPIFの資産運用の見直し、味の素は隠れアベノミクス銘柄!?

 6日付の日本経済新聞朝刊は「安倍晋三首相が公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の資産運用の見直しを前倒しするよう田村憲久厚生労働相に指示していたことが5日、分かった。厚労省は年末までに新しい資産構成割合を発表するとしてきたが、9~10月に前倒しする方向だ。GPIFは今後、国債に偏った資産構成を改めて日本株などを買い増し、収益率を高める」と報じました。
 GPIFによる買いが相場を支えるとの見方が強まっていますが、前週の動きを見ますと、ソフトバンク[東1] (9984)は26週移動平均線、日立[東1](6501)は13週移動平均線が上値抵抗線と意識された感があり、積極的に上値を追う動きは主力株に見られず、全般相場はもみ合いとの印象もあります。
 ただ、LINE関連やロボット関連など、好材料に好反応を示していますので、少なくとも物色意欲の旺盛な展開は、6月末に予定される成長戦力の発表まで続くと思われます。
 その中、今回の上昇局面で目立っているのは、味の素[東1](2802)ではないでしょうか。ちょっと地味な感じもしますが、2007年1月高値1640円を上回り堅調な展開となっています。5月19日に同社が開発した、ゼロカロリーの新甘味料「アドバンテーム」について、米食品医薬品局(FDA)が砂糖やブドウ糖果糖液糖の代用として食品や飲料に使用するとことを承認と伝わったことを手がかりに反騰開始。5月27日大引け後に自社株1964万株を消去すると発表。同28日付でゴールドマン・サックス証券が投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も1450円から1750円に引き上げたことも株価を押し上げる要因となっています。
 デイフェンシブ銘柄として買われることはあっても中々トレンドが出ない感じでしたが、今回大きく株価に影響を与えているのは、GPIFの資産運用の見直しではないかと思えてなりません。
 と言うのは、4月22日付で、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用委員会の委員に早大大学院教授の米沢康博氏ら7人が任命されたわけですが、6人の委員が交代しました。味の素常務執行役員の大野弘道氏が再任されましたので、市場の関心を集めたと推測されます。
 安倍政権はご承知の通り経済成長が最優先課題で、原発再稼動・新設を推し進めるため、原子力規制委員会の委員2人の交代を決めています。内閣支持率のバロメーターといえる日経平均株価を下支えするため、GPIFの運用委員が交代したようなものですから、大野氏が常務取締役執行委員を務める味の素株に対して思惑が増幅しています。
 同社は、2月21日に次期中期経営計画「2014-2016中期経営計画」(再び構造改革、そして成長)を策定したと発表済みで、2016年度営業利益910億円、営業利益率8%、ROE9%の目標を掲げていますし、良いタイミングで材料を出したという感じは拭えませんが、『隠れアベノミクス銘柄』?として上昇トレンドを継続するか市場の関心を集めそうです。
 このほか、同運用委員に三菱総研チーフエコノミストの武田洋子氏と野村総研上席研究員の堀江貞之氏が新任で、また、株式投資の拡大を訴えている産業革新機構社長の能見公一氏が再任されたことも改めて注目されると思われます。三菱総合研究所[東1](3636)、野村総合研究所[東1](4307)、そして、産業確信機構が保有する、ルネサスエレクトロニクス[東1](6723)なども思惑を呼ぶ展開が期待されそうです。

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